人間の本性


『人間の本性』丹羽宇一郎:著、幻冬舎、2019年。
定価:880円 181ページ

先日、近所の本屋で「人間の本性」(丹羽宇一郎)(幻冬舎新書)を手に取りました。

わたしは「人間とはどういう生物なのだろうか」ということに興味を持ち、科学的な目線で追ったり、精神的な目線で追ったりしていたので、この本に興味を持ちました。

筆者の丹羽宇一郎(敬称略)は、1939年愛知県生まれで83歳。

伊藤忠商事会長・社長、日本郵政株式会社取締役、特定非営利活動法人国際連合世界食糧計画WFP協会会長などを歴任し、2010年から2012年まで中華人民共和国駐箚特命全権大使を務め、その後早稲田大学特命教授。日中友好協会会長などなど。数々の要職を務められました。

わたしは、「財界の方がこんなテーマで本を書くんだぁ」と最初に興味を持ちました。

「物質文明が開花したこの時代にあって、多くの人は目の前の形而下のものばかりに敏感になっている。人間というものが時代の移り変わりとともに賢くなり、心が成長した形跡はどこにも見当たらない。それは“人間の本質”“人間の本性”がずっと変わっていないからと考える」と書かれています。

「“人間の本性”が変わっていないのに、科学技術は猛スピードで進歩している。

その落差が至るところで問題になっている」
と言います。

では“人間の本性”とは何でしょうか。

また、人は“人間の本性”だけで生きているのでしょうか。

詳しくは、本書をご覧ください。

わたしは同様の疑問を持ちながら、カトリック信者として自分なりの答えを探ってきました。

この「人間の本性」という本は、財界人が書いたという驚きとともに、自分が探ってきた本質と近いものを感じ得ました。

「人間の本性」を知ることは自分を振り返ること。 大変面白い本でした。

あき(横浜教区)

(ここでご紹介した本を購入したい方は、ぜひ本の画像をクリックしてください。購入サイトに移行します)


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

11 − 4 =