特集60 芸術の秋をアットホームで


制約の中で開花しつつあるもの

なかなか過ぎ行かない夏でした。しかし、10月も半ばとなり、朝夕の涼しさも、やがて肌寒さに移り変わろうとしています。「芸術の秋」「スポーツの秋」「読書の秋」、そして、「食欲の秋」と、さまざまな形容がなされるこの季節ですが、皆様はどんな秋がお好きでしょうか。

昨年春からの新型コロナウイルス感染拡大の状況の中で、美術も音楽も、スポーツも食事も、大きな会場で経験することができなくなりました。その中で、わたしたちは、あらためて、これらのものが人間にとってどれほど大切な営みであるか、力と光、いやしと喜び、慰めと希望のもとであるかを実感していると思います。

この状況は、芸術への創作者としてのかかわりにも、作品に対する鑑賞者としてのかかわりにも、さまざまな制約と同時に、多くの可能性を示してきています。家庭の中での芸術活動、日常生活の中から生まれる美の興趣、家族と楽しむ音楽、リモートでのライブ視聴体験など、新たな営みが動き出しています。

そのような展開への注目と期待のもと、今回は、図書案内と読書への招き、「おうちdeフォト」を呼びかける写真家さんの作品とエッセイ、ヴァイオリンを愛好し、共演を楽しむ姉妹の姿、コロナ禍に直面しつつも、今乗り越えていこうとするジャズシンガーの経験や思いの一端を寄せていただいています。

たくさんの人と共有するライブの芸術体験への飢餓感と希求が高まった、この2年近い日々。その中で、メディアの発達によって、一人ひとりが身近に、アットホームに、そしてパーソナルに芸術と触れ合い、だれもが作り手・受け手となりうる相互交流の場が限りなく広がっていることにも、しっかりと気づけたのではないでしょうか。必ずやよい発展と実りがあるよう、願いたいと思います。

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秋の夜長に、キリシタン時代への旅を~金澤マリコ『木乃伊の都』図書紹介

自宅で家族と共に楽しむ音楽

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写真でアート(アットホーム編)

コロナ前の世界を目指して活動を再開

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