閑話休題その3


大手電気会社の代理店に勤める床山さん。
今日も元気に「よっ。いい天気だねぇ」と会社に現れました。
床山さんは、わたしの直属の上司。
勤続うん十年のばりばりの営業マンでそろそろ定年を迎える年頃です。
長年の人付き合いの経験からでしょうか。
その人間味溢れる情の厚い人柄はすごくお客さまに愛されています。
ただほんの少しおかしな点がありますが、みなさんお許しくださいね。

いつも二人で車に乗って製鉄会社の構内を車で回りながら営業活動をしています。
夏の盛り。 日差しがきつい構内。 照り返しのまぶしい中、構内をまわりましたが、「今日は何にも無いなぁ」と成果を得られなかった二人。
午後の打合せの時間にはまだ早いし。
お客さまの駐車スペースに車を停めて「仕方がない」と車のエアコンをびんびんにかけて時間を調整していると床山さんが「ちょっとトイレに行ってくるよ」と車を出ていきました。
車の中、ラジオを聞きながら待っても待っても床山さんは戻ってきません。
「打合せに間に合わないよ~」とわたし。
そろそろ打合せの時間に迫ろうとするとき、遠くから携帯電話を耳にあてながら、大声で床山さんが帰ってきました。
車の窓を開けて「遅かったですねぇ」と声をかけたわたしの脇を、前を向いて大声で電話の話に夢中になった床山さんは去っていきました。
いつ戻ってくるんだろうかぁ…。

ユニークな床山さんですが…いろいろ教えていただきました。
「お客さんとこに行くのは、なぜだかわかるか?」
「まずは話をさせるため。 人は話を聞いてくれるとうれしいだろ。
営業は自分が話すんじゃなくて、相手の話をよーく聞くもんだ!!」

(あき:カトリック横浜教区信徒)


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