トランプのキングのモデル


土屋至

トランプの絵柄は16世紀はじめころフランスで定められたが、その人物にはモデルがいるといわれている。しかも聖書に関係する人物が何人かいる。

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キングは誰かは想像がつくであろう。ギリシャ・マケドニアのアレクサンダー、ローマ帝国のカエサル、フランク王国のカール大帝、そしてイスラエルのダビデである。ナポレオンをいれたいところだが、ちょっと時代が下る。

クイーンがだれかは意外である。旧約聖書のユディットとラケルが入っている。ユディットはともかくラケルはとてもクイーンらしくない。

ジャンヌ・ダルクはのっていなくてもあとギリシャの女神アテネ・ハラスとアルジーヌだが、アルジーヌはほとんど知られていない。ジャンヌ・ダルクが当然はいっていてよいように思うのだがなぜかはいっていない。

クイーンがみなバラの花をもっているのは、バラ戦争の影響なのだそうだ。これもよくわからない。

ジャックとなるとほとんどしらない人物である。ジャンヌダルクははいっていないがその従者だったものがはいっているのもふしぎな感じだ。

ともかく謎だらけである。

 

土屋 至(つちや・いたる)
聖パウロ学園高校「宗教」講師
SIGNIS Japan(カトリックメディア協議会)会長
宗教倫理教育担当者ネットワーク世話人

 


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