末森英機(ミュージシャン) 神のくびきの亡命!! 果たせるかな。このせまい両肺のなかまで、あなたを囲い込み、この血のなかに、転がり込む、証しのみ言葉をいつかしら歌うために。血筋のその汚れ。口ずさむための、言葉に変えて、と Continue reading
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神さまの絵の具箱 10
末森英機(ミュージシャン) 天にあっては、真理の砦(とりで)をひとり守るカミ。地にあっては、真実の囲いをひとり編むカミ。私たち以外、だれひとり住みたがらない、このようなわびしいところ、わたしたちのからだに。玄関番のように Continue reading
神さまの絵の具箱 9
末森英機(ミュージシャン) 世界一、こころから追い払われるときにこそ、たましいがよろこぶさまが、聞こえる。「これらのことで、神さまはアブラハムを試された」(創世22:1)で始まる。あまりにも長いあいだ見捨てられていたから Continue reading
神さまの絵の具箱 8
末森英機(ミュージシャン) マタイの福音書ではページをめくれば、〝キリスト・イエスの系図〟という血統(ちすじ)が描かれている。家族から家族へと順にたどっていくと、もっと、あらゆる闘いに勝てるのだろう。カヌーかタバコの紙で Continue reading
神さまの絵の具箱 7
末森英機(ミュージシャン) あらゆる時、あなた方は、もう十二分にユダをしてきた。過ちに包まれた。許しよりも死を選んできた。あらゆる時代で。この二千年近くを。それでも、あなた方はラザロになれた。除け者にされ、追い出されたの Continue reading
神さまの絵の具箱 6
末森英機(ミュージシャン) あなたについて言えば「すべて人は欺く者である」(詩116:11)とあります。つまり〝裁く罪〟と〝悪い良心〟に誰もが満ち満ちている。だから「人の愛は去らねばならず、土に帰らねばならず、彼の思いは Continue reading
神さまの絵の具箱 5
末森英機(ミュージシャン) 「主は与え、主は奪う」(ヨブ1:21) おじき草の葉のように、捨て犬の子はおずおずと身をすぼめた。みなし児は、地球に落ちてきた木の葉になった。床の上に散らばった、ケーキの砂糖衣のような痩せた裸 Continue reading
神さまの絵の具箱 4
末森英機(ミュージシャン) 「神は愛である」(ヨハネ4:8)そして「焼き尽くす火である」(ヘブライ12:29)と、じぶんの運命をみずからの血をひたしたペンで書けるものは幸い。それは、神の怒りが憐れみであることを知っている Continue reading
神さまの絵の具箱 3
末森英機(ミュージシャン) 「ひとがその友のために自分の命を捨てること、これよりも大きな愛はない」(ヨハネ15:13) あなたは、わたしのように死なないでほしい。胸を引き裂かれ、ここちよい眠りから、弾き出されるように。日 Continue reading
神さまの絵の具箱 2
末森英機(ミュージシャン) いとおしさを、こめて「よき小さなイスラエル」よ、と呼んでおこう。すわってオリーブの木にもたれかかり、麻酔にかけられたような、蝶に春をかいでいる、とても貧しい靴屋だ。靴つくりなのに、彼は裸足だ。 Continue reading