1614年は、高山右近や内藤ジョアン、原マルチノ、ペトロ岐部らのキリシタンが日本からマニラやマカオに追放された年である。12月のことであった。 その年のレント(四旬節)に長崎で何が起こっていたのか、歴史上にはほとんど現れ Continue reading

1614年は、高山右近や内藤ジョアン、原マルチノ、ペトロ岐部らのキリシタンが日本からマニラやマカオに追放された年である。12月のことであった。 その年のレント(四旬節)に長崎で何が起こっていたのか、歴史上にはほとんど現れ Continue reading
服部 剛 夕刻の高速船は鯛ノ浦からゆっくりと出港し、上五島の島が遠のいてゆく。この日の海は比較的凪いでおり、雲間から漏れる西陽が、海原を淡い夕暮れ色に染めていた。巡礼の旅の間に改めて読んだ『沈黙』は、鞄の中で静かに眠っ Continue reading
鵜飼清 ある人の面影を偲びたくて、また訪ねたい場所がある。 それは長崎県の外海町にある遠藤周作文学館なのだが、ある人とは遠藤周作その人ではない。 2000年5月13日に、遠藤周作文学館がオープンした。そのセレモニーに私も Continue reading
服部 剛 朝、民宿の布団の中で目を覚ますと、枕元に置いた携帯電話の画面が着信を知らせていた。折り返すと、五島列島出身の友人からであった。「おはよう。今日で五島にいるのは最終日なんだけど、朝飯を済ませたら Continue reading
2017年2月7日、神のしもべ ユスト高山右近の列福式ミサがアンジェロ・アマート枢機卿の主司式によって、大阪城ホールで執り行われました。 開場時間に到着すると、ホールの外はたくさんの人であふれていました。予想外の光景に足 Continue reading
土屋至 加賀乙彦著「高山右近」(講談社文庫、2016年刊)を読んだ。この書は高山右近の後半生、加賀藩へ客将として迎えられたときから追放、さらに死の場面までを描いている。とくに右近が霊操をしていた場面が詳しい。 「霊操」と Continue reading
服部 剛 旅先の宿で時を忘れ、『沈黙』のページを捲ってゆく。しばらくのち、顔を上げて時計を見ると、針はすでに午前0時を過ぎていた。〈今夜はクリスマスだ〉と思い起こしながら、静寂の中、本の中にいる【踏絵のあの Continue reading
切支丹巡礼の旅も3日目となった。この日は12月24日で、クリスマスイブである。聖夜を上五島の教会で過ごすためミサに与(あず)かろうと思い、夕方に長崎港から出る高速船に乗り、上五島へ向かった。12月は時化(しけ)で海が荒れ Continue reading
長崎から車で一時間近く走り、海沿いの坂道を上り下りすると、旧外海(そとめ)町に入る。【遠藤周作文学館】の小さな看板が目にとまり、左折すると、灰色の空から雨は降り始め、車を出ると、冷たい風は旅人の私の頬を叩き、無数の雨粒は Continue reading
遠藤周作氏というと小説家のイメージが強い方ですが、あまり知られていませんが、幅広い活動をしていた人です。その一端が伊藤神父様のお書きになった樹座ですが、それとは別にキリスト教作家たちの勉強会として、日本キリスト教芸術セン Continue reading
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