日本の殉教者の血は実を結ばなかったのか――明治150年のカトリック教会の宣教政策を考える

土屋至(聖パウロ学園高校「宗教」担当講師) 10年ほど前プノンペンで行われたSIGNISアジア会議で、188人の殉教者が列福されたことや日本には3万人以上の殉教者がいるということを誇らしく報告したときに、フィリピンの神言 Continue reading


マルコ・マリ・ド・ロ神父を描いた本

マルコ・マリ・ド・ロ神父という方をご存じでしょうか。フランスのノルマンディ地方の貴族の家に生まれ、大政奉還した翌年の慶応4年に日本にいらっしゃって、その生涯を長崎の外海地方の信徒たちのために捧げた方です。外海地方では愛を Continue reading


「明治」と「キリスト教」を知るために――図書紹介

1.明治キリスト教史を一望する驚くべき共同討議……『近代日本とキリスト教 明治篇』 幕末明治期における近代キリスト教の始まりと近代日本の歩みは不可分に結びついているともいわれます。明治維新150年という今年、その問題意識 Continue reading


トピック1 日本近代キリスト教事始め~それは外国人居留地から始まった

今年は、安政条約160 周年のほうが重要 近年、150 年記念が相次いでいます。カトリック教会では、2012年には、カトリック横浜司教区で横浜における最初の教会設立から150 年、2015年には信徒発見150 年、続いて Continue reading


トピック2 キリスト教の「神」が生まれた時代

キリスト教が「神」というのは当たり前 キリスト教は神を信じ、神の子、救い主であるイエス・キリストを信じる宗教ということはよく知られていると思います。この神を「神(かみ)」とすることはもう定着していて、違和感を抱く人が少な Continue reading