齋藤克弘 合唱をするとき、よく使われるのが「ハモル」ということばです。「ハモル」もともとは「ハーモニー」、日本語では和音ということばからできた短縮語で、きれいな和音になっているという意味で使われますね。現代の音楽で「ハ Continue reading
カテゴリー: 歴史・文化
アート&バイブル 32:キリストとよき盗賊
ティツィアーノ・ヴェチェッリオ『キリストとよき盗賊』 稲川保明(カトリック東京教区司祭) ティツィアーノ(生没年1490頃~1576)は、長く活躍した画家ですので、初期のころと晩年とでは画風も変わってきています。今回の絵 Continue reading
ちえりとチェリー
東日本大震災から早8年のときを迎えようとしています。大切な人をなくした悲しみは、何年経とうと消えるものではないということが、伝えられています。映画作品の中にも、ドキュメンタリーだけでなく、さまざまな形で、大切な人の死とそ Continue reading
アシジの聖フランシスコ物語 1
小平正寿(カトリック田園調布教会協力司祭) この物語は歴史上の真実の物語であります。それは12世紀のイタリアのアシジから始まります。 ヨーロッパはまさに中世の真っただ中にあり、そこを支配していたのは享楽的な雰囲気であって Continue reading
ミサはなかなか面白い 72 副文……「主の祈り」に続く祈りの意味
副文……「主の祈り」に続く祈りの意味 答五郎 さて、前回は「交わりの儀」の最初にある「主の祈り」について見たね。きょうは、それに続く部分、日本の『ミサ典礼書』、会衆用式次第でも「副文」という見出しがついている祈りをみよう Continue reading
アート&バイブル 31:聖母子と聖人たち、そしてペザーロ家の人々
ティツィアーノ・ヴェチェッリオ『聖母子と聖人たち、そしてペザーロ家の人々』 稲川保明(カトリック東京教区司祭) ティツィアーノ(生没年1490頃~1576。前回、第14回も参照)は10歳から12歳の時に弟のフランチェスコ Continue reading
ミサはなかなか面白い 71 ミサの中の「主の祈り」
ミサの中の「主の祈り」 答五郎 やぁ。「交わりの儀」に入って、前回はまず「交わりの儀」という呼び名に注目したね。かつては聖体拝領の部とも呼ばれていたところだが、ただ尊いものを自分が拝領する、受け取る、というだけでなく、ほ Continue reading
ヴィクトリア女王 最期の秘密
イギリスの女王というと、すぐに思い出すのは、今年在位67年を迎えるエリザベス女王です。67年間も王として君臨しているエリザベス女王は、在位としては最も長い女王といえるかもしれません。エリザベス女王の在位には届きませんが、 Continue reading
アート&バイブル 30:Noli me tangere 私に触れてはならない
ティツィアーノ・ヴェチェッリオ『Noli me tangere 私に触れてはならない』 稲川保明(カトリック東京教区司祭) 今回から4回ほど、ヴェネツィア派の巨匠ティツィアーノ・ヴェチェッリオの作品を紹介したいと思います Continue reading
天才作家の妻――40年目の真実
毎年11月になると、話題になるノーベル賞ですが、英語で書かれた論文と実績で評価される賞の中で、文学賞と平和賞はちょっと異質な気がしています。平和賞は実績で評価されるものなので、異質とは言いがたいものがあるかもしれませんが Continue reading