齋藤克弘 現在、正式名称では小教区と呼ばれる教会では、オルガン、聖歌隊、詩編先唱者など、聖歌の奉仕に係わる人はほとんどが一般信徒ですし、わたしたちが音楽で習う多くの作曲家も演奏家もほとんどが信徒ですが、グレゴリオ聖歌や Continue reading
カテゴリー: 歴史・文化
『アポロ11 完全版』
アポロ11号の映画が公開されるという。 なんでも、あの月面着陸から50年目なのだそうです。 ぼくが高校3年生で、夏休みがはじまったばかりのとき、1969年7月21日(アメリカでは20日)のことでした。 家のテレビで実況中 Continue reading
アート&バイブル 42:マグダラのマリアの回心
パオロ・ヴェロネーゼ『マグダラのマリアの回心』 稲川保明(カトリック東京教区司祭) 今度の7月22日はカトリック教会の典礼暦で、マグダラのマリアの祝日です。長く記念日だったのですが、2016年から祝日に格上げされました。 Continue reading
北の果ての小さな村で
北極に位置するグリーンランドという島をご存じでしょうか。世界でもっとも大きな島として知られています。面積は約217万 km²で、日本の約6倍。でも、人口はたった5万6000人。人口密度が低い島です。この島を舞台にしたドキ Continue reading
ミサはなかなか面白い 82 「聖餅」登場……聖体をめぐる中世の経過
「聖餅」登場……聖体をめぐる中世の経過 答五郎 さて、ミサ、とくに交わりの儀、聖体拝領に関して、古代教会の歴史を見てきたけれど、どんな点が印象深かったかな。 問次郎 イエスが最後の晩餐を使徒た Continue reading
アート&バイブル 41:クラーナハ父子の『最後の晩餐』
稲川保明(カトリック東京教区司祭) 前回(アート&バイブル40)に続いて、今回は、ルーカス・クラーナハ父子の描いた『最後の晩餐』を鑑賞します。「最後の晩餐」はローマのカタコンベの壁画(3~4世紀)にも描かれたほど、各時代 Continue reading
ミサはなかなか面白い 81 畏れ多いものとなっていく聖体
畏れ多いものとなっていく聖体 答五郎 こんにちは。「交わりの儀」、とくに聖体拝領という話題になって、歴史を振り返る流れになっているが、きょうは、少しジャンプして、4世紀後半・末という時代を見てみよう。 &n Continue reading
COLD WAR あの歌、2つの心
映画の紹介記事を書くようになって、いくつかの国の映画がいつも気になるようになっています。そんな国のひとつがポーランドです。なぜ気になるのかは私自身よく分かっていません。でも、ポーランド映画の歴史を見てみると、アンジェイ・ Continue reading
「哲人王」園田映人監督インタビュー1
歴史とは、「勝者」が創り出すものだ。彼らは時折り、眩しすぎるほどの虚飾と、砂のように脆いミステリーを、まるで既成事実でもあるかのように発信したがる。抗えない事実とそれらが複雑に交錯するなか、「敗者」たちの記憶や経験は歴史 Continue reading
アート&バイブル 40:福音と律法
ルーカス・クラーナハ(父)『福音と律法』 稲川保明(カトリック東京教区司祭) ルーカス・クラーナッハ(Lucas Cranach, 生没年1472~1553)は、ドイツ・ルネッサンスを代表する芸術家で、ヴィッテンベルクの Continue reading