こころを開く絵本の世界 10

山本潤子(絵本セラピスト) 贈り物  街路樹のイルミネーションがひんやりした師走の夜空に映えるこの季節、12月に入ってすぐに友人の家を訪ねました。リビングには天井まで届きそうな大きなクリスマスツリーが飾られ、ツリースカー Continue reading


『ジャネット』と『ジャンヌ』

 聖ジャンヌ・ダルクは最も映像化された聖人の一人でしょう。15世紀、王位継承を巡る争いに端を発する英仏百年戦争でジャンヌ・ダルクはフランス王太子シャルルを助け、敵国イングランド軍に包囲されていたオルレアンの街を解放しまし Continue reading


こころを開く絵本の世界 9

山本潤子(絵本セラピスト) 自分史  「今年一年を振り返ってみましょう」という声が聞こえる季節を迎えました。年々、年齢という分母が増えていくので分子の一年はとても短く感じます。それでも一月からのスケジュール帳を遡ってみる Continue reading


こころを開く絵本の世界 8

山本潤子(絵本セラピスト) 旅を旅する   朝晩のラッシュが戻ってきました。社会が動き出したことは嬉しいことですが、絵本を詰め込んだキャリーバッグが迷惑にならないように気を遣います。旅行カバンや大きな登山リュックの人も急 Continue reading


こころを開く絵本の世界 7

山本潤子(絵本セラピスト)  人生に寄り添う  絵本を読んでもらう時、子どもは物語の中に入り込み登場人物と一緒に擬似体験しているのでしょう、「もう一回、もう一回」とせがむのは楽しい体験や冒険を何度もしたいからだと思います Continue reading


こころを開く絵本の世界 6

山本潤子(絵本セラピスト)  消えるもの生まれるもの  私の住んでいる街は駅前の開発が進み、高層マンションがニョキニョキ建ち始めました。学生時代に住んでいたこの地域に再び引っ越してきたのは15年前、私鉄が地下を走るように Continue reading


こころを開く絵本の世界 5

山本潤子(絵本セラピスト)  それぞれの役割  新型コロナの影響で母とは1年半以上も会っていません。「会いたい、会いたい」と綴られた手紙は、もう20通を超えました。毎日の電話では喜怒哀楽、さまざまな感情が飛び出しますが、 Continue reading