余白のパンセ 6 思い出のプラットホーム――井上洋治神父の姿と本郷での出版人生を追いながら

鵜飼清(評論家) JR飯田橋駅のプラットホームのベンチに、井上洋治神父が腰を下していたという1975年のある日の午後。井上神父は、北洋社という出版社の社長さんに会うために待っていたといいます。 「日本人の心情でとらえたイ Continue reading


わたしの信仰生活日記ー神の存在証明ー(6)私の回心の日

酒井瞳(日本福音ルーテル教会信徒) 1.匿名希望と掲示板。 人間が物理的な制約を離れ、ただの精神的な存在として生きることはできるのだろうか。 何度かZoom上で会っていて、アバターを使って会話しているわけではないのに、実 Continue reading


わたしの信仰生活日記ー神の存在証明ー(5)会いたいな

酒井瞳(日本福音ルーテル教会信徒) 対面を大事にしたい。 去年の教皇来日のテーマ「すべてのいのちを守るため〜PROTECT ALL LIFE〜」がまるで伏線であったかのように、コロナ禍に突入した2020年。ソーシャルディ Continue reading


わたしの信仰生活日記ー神の存在証明ー(4)赦し赦され

酒井瞳(日本福音ルーテル教会信徒) 人間関係の見直し。 いつ終わるのか、いつ落ち着くのか。このコロナ禍の中で、世界中の人々が大きな悩みと共に生きています。感染や重症化の恐怖や不安もさることながら、改めて、礼拝やミサが当た Continue reading


余白のパンセ 5 「民学の会」へ誘われて

私は大学を卒業してから渋谷にある小さな出版社(インタナル出版)に入り、出版とはなにかを学び始めました。あるとき、編集長の林一夫さんから出版人が集まる会に一緒に行こうと言われて顔を出したのが「仮面の会」でした。「仮面の会」 Continue reading


余白のパンセ 4 コルベ神父「身代わりの愛」から想うこと

鵜飼清(評論家) マキシミリアノ・マリア・コルベ神父が、ゼノ、ヒラリオ修道士と共に日本へ宣教をしにやってきたのは、1930(昭和5)年でした。コルベ神父たちは長崎で宣教誌の『無原罪の聖母の騎士』を日本語で発行しはじめます Continue reading


余白のパンセ 3 わが青春譜 全寮制高校での3年間

鵜飼清(評論家) この連載の1回目に少し触れましたが、私が自分の人生のある意味で原点とも考えている高校生活のことを書かせてもらいます。 * 公立の全寮制高校―東京都立秋川高等学校が、36年間の歴史に幕を降ろしました。起床 Continue reading


わたしの信仰生活日記ー神の存在証明ー(2)霊性について

酒井瞳(日本福音ルーテル教会信徒) プロテスタントとカトリック、それぞれに「霊性」というものがあり、大切にされています。しかし、霊性とは何でしょうか。スーザン・ジョンソンによれば、それは「生きる意味」、「他者の受容」、「 Continue reading