服部 剛(詩人) 日本人は外国人から見ると無表情に見える、という話を聞いたことがあります。逆に日本人から外国人を見るとYesとNoがはっきりしている、と感じるかもしれません。日本人の心は白か黒かというよりも灰色で、いつも Continue reading
カテゴリー: 歴史・文化
タクシー運転手−−約束は海を越えて
光州事件をご存じでしょうか。1980年5月 18日から 10日間、韓国の全羅南道、光州(クアンジュ)市で起こった学生・市民による暴動事件です。 1979年 10月 26日朴正煕(パク・チョンヒ)が暗殺されてから、韓国国内 Continue reading
ミサはなかなか面白い 50 「すべての天使とともに」
「すべての天使とともに」 答五郎……みんな、ご復活おめでとう! 隔週になってから毎回がずいぶん久しぶりな気がするけれど、元気だったかな? 問次郎……一応、おめでとうございます。でも、どうして、 Continue reading
アート&バイブル 10:復活したキリストの聖母への出現
グエルチーノ『復活したキリストの聖母への出現』 稲川保明(カトリック東京教区司祭) イタリアのバロック画家、グエルチーノ(Guercino, 生没年 1591~1666)を紹介したいと思います。ゲーテは「彼の筆の軽妙さ、 Continue reading
女は二度決断する
世界中でテロと思われる殺戮が止まりません。一方で、日本では移民や難民がなかなか認められないという事実があります。日本では、テロが身近に感じることはありませんが、でも、もし自分の身近な人間、ましてや愛する家族をテロで失った Continue reading
キム・パフェンロス著『ユダ・失われた弟子のイメージ』
イエスを裏切った弟子として有名なユダ。最後の晩餐の絵でも、その裏切りが予告されるとあって、その場でも注目される登場人物である。しかし、その存在、意識、思いなどどのように解釈されるべきであるか、ユダ像について果敢な挑んだ著 Continue reading
ワンダーストラック
自分の知らない過去の意外な出来事が現代の自分に大きく関わるということは、往々にしてあるような気がします。そんなことを考えさせられる映画に出会いました。今回ご紹介する映画は、「ワンダーストラック」です。ワンダーストラックと Continue reading
ミサ曲4 あわれみの賛歌 Ⅲ
齋藤克弘 グレゴリオ聖歌のシリーズでも触れましたが、教会改革のまさに先陣をきったのがアウグスチノ会の修道司祭だったマルティン・ルターでした。結果的にはローマ教皇庁とのボタンの掛け違いから、宗教改革という西方教会における Continue reading
ミサはなかなか面白い 49 神の民の祭司職とは?
神の民の祭司職とは? 答五郎……さて、前回からいよいよミサの奉献文の部になり、冒頭の対話句と叙唱のところに入ったね。その対話句が原文では、会衆の「それは、とうとく、正しいことです」で終わるのが伝統だった。叙唱でも「まこと Continue reading
アート&バイブル 9:最後の晩餐
ジョット『最後の晩餐』 稲川保明(カトリック東京教区司祭) ジョット(Giotto di Bondone, 1267頃~1337)の作品に興味があるならば、パドヴァのスクロヴェーニ礼拝堂を抜きにしては語れません。礼拝堂の Continue reading