見えるもの、その先に ヒルマ・アフ・クリントの世界

ヒルマ・アフ・クリントという画家をご存じでしょうか。20世紀初頭、抽象画の世界を作り出したというカンディンスキーやモンドリアンよりも早く抽象的絵画を描いていた画家がいました。その人がヒルマ・アフ・クリントです。 1862 Continue reading


ジャック・リヴェット映画祭『デュエル』

1950年代から盛んになったヌーヴェル・ヴァーグ運動は映画史を語る上で欠かせません。技術や技法の上での革新のみならず、同時代の哲学思潮とも響きあう形で映画芸術を深化させたヌーヴェル・ヴァーグは、映画の歴史のみならず人類の Continue reading


キャスティング・ディレクター ハリウッドの顔を変えた女性

映画というと、脚光を浴びるのは、出演者と監督ですが、映画制作にはさまざまな人が携わっています。脚本ができあがると、その脚本のイメージを具現化するために俳優陣を選ぶ最初の仕事は、キャスティングです。映画を作るときに一番大切 Continue reading


こころを開く絵本の世界 15

山本潤子(絵本セラピスト)   揺れながら  春らしい陽射しを感じる今日この頃、先月までは真っ暗だった私の起床時間にビルの谷間から朝日が上るようになりました。それでも早朝はまだまだ寒く、一晩かけて体温と馴染んだ Continue reading


ベルファスト

一般的に英国(イギリス)と呼ばれている国は、イングランドやスコットランド、ウェールズという大ブリテン島の国と北アイルランドの四ヶ国から成る連合王国で、本作の題名になっているベルファストは北アイルランドの首都です。全体が英 Continue reading


京大 おどろきのウイルス学講義

宮沢孝幸『京大 おどろきのウイルス学講義』藤崎衛訳、PHP新書、2021年。定価:1,023円 224ページ 昨年読んだ本をご紹介します。 新型コロナで大騒ぎしている中、本屋さんで見つけた本。便乗本かと思ったらなんのなん Continue reading


ボブという名の猫2 幸せのギフト

人は一人では生きていくことはできません。自分一人で頑張っているようでも、いつも誰かの手助けがあります。その手助けをしてくれるのは、人間だけではありません。飼っている犬だったり、猫だったり、金魚なんてこともあるかもしれませ Continue reading


こころを開く絵本の世界 14

山本潤子(絵本セラピスト)   めぐるめぐる  家族で山の温泉宿に行きました。朝、窓を開けると深夜に降った雪で山の樹々は粉砂糖をふりかけたように美しく、昨日は勢いよく湯気を上げていた川床は墨を流したような静けさ Continue reading