中世ヨーロッパでは女性教皇の存在が信じられていたという。キリスト教が歩んできた歴史の陰影を垣間見させる、近年注目のトピックを扱った書の一つを紹介する: アラン・ブーロー著 リディア・G・コクレイン英訳『教皇ヨアンナの神話 Continue reading
投稿者: erika

アドヴェント(待降節)は「冒険 (adventure)」
アドヴェントとは「キリストの降誕を待っているとき」のことで、キリスト教の暦では聖アンデレの日11月30日に最も近い日曜日から、クリスマスまでの4週間をいいます。最も長いのは11月23日からの28日間、最も短いのは12月3 Continue reading
洗礼者ヨハネが活躍する季節
待降節(アドベント)の意味をもっと知りたいと思うとき、カトリック教会の日曜日(主日)のミサで読まれる聖書朗読の内容を無視するわけにはいかない。すると、一つ面白いことが見つかる。待降節の第2主日と第3主日の福音朗読では、洗 Continue reading

一番すてきなクリスマス
町にジングルベルの音楽が鳴りはじめ、夜にはイルミネーションが飾られるころになると、ぼくにとってはいつも思い出すカレンダーがあります。それは燦葉出版社にいたときにつくった『天使トニーの一番すてきなクリスマス』というアドベン Continue reading

つい最近のこと
齋藤克弘 皆さんは音楽を聞こうとするとき、どのような方法を使いますか。「方法」なんていうと大げさですが。言い方を変えてみましょう。いつも生演奏を聞いているなんて人はいらっしゃいますか。え、ドラえもんのスネ夫だってそれは無 Continue reading

ペトロ=カスイ岐部
私がペトロ岐部を初めて知ったのは、今から30年ほど前、「宗教」を教える教員となって教材を探し回っていたとき、市立図書館の児童文学のところでたまたま手にした本『旅人−−ペトロ岐部の一生』をとおしてであった。著者は松永伍一。 Continue reading

「映画作家 黒木和雄 非戦と自由への想い」
黒木和雄という映画監督をご存じでしょうか。10年前の2006年、4月に75歳で亡くなられた方です。私も全作品を見たわけではありませんが、歴史好きには、原田芳雄演じる坂本龍馬が話題となった「龍馬暗殺」で名を知られている監督 Continue reading

フランスと聖心の信心・近代における叙事詩物語
キリスト教文化に関する著作は世界では限りなく、邦訳はまだまだ少ない。その広い世界で考えられていることは何なのだろう? 初回は イエスの聖心(みこころ)の信心が生まれた時代背景に関する書の紹介―― レイモンド Continue reading

AMOR発刊によせて
「自然な興味を大切に」……人はいろいろなことに興味を抱き、それをより深く知り、またそれとかかわろうと求めながら、自らの個性を築いていくもの。人、歴史の出来事、社会事象、芸術作品、宗教とさまざまなことがらへの興味を育て深め Continue reading

ネラン神父の遺志を継いで――大船に「カフェバー欅(けやき)」を設立
渡邊美紀子 キリスト教は出会いである。人との出会いから、キリストとの出会いへ導かれる。私にとって、その出会いはフランス人ネラン神父とのそれである。希望をもって入学した大学生活の後半で、私は何とも言えない孤独感と空虚感に襲 Continue reading