ロシア出身の天才ピアニスト、スタニスラフ・ブーニンをご存じでしょうか。1985年に19歳でショパン国際ピアノコンクールに優勝し、鮮烈なデビューを果たしたピアニストです。世界を舞台に華々しい活躍を続け、特に日本では「ブーニン・ブーム」と呼ばれるほどの人気を集めた人物でもあります。彼の活動をおさめたドキュメンタリー映画がまもなく公開されます。
華々しい活動の中で、2013年10月に突如として表舞台から姿を消しました。なぜ表舞台から消えたのか、なにも知ら
されないままでしたが、今回の映画の中で、その病名も明らかになっています。9年にわたる長い沈黙期間、病や怪我、左手の麻痺、大手術などピアニスト生命を脅かすさまざまな困難に直面してきた彼は、懸命なリハビリの末、2022年についに舞台への復帰を果たしました。
ブーニンが最初に日本を感じたのは、芥川龍之介だったといいます。そして日本に来て日本を感じたといいます。1988年に西ドイツに亡命したブーニンは、「ショパンは最大の亡命者だ」と話します。病の結果、弾きたいようにピアノを弾けない苦悩がブーニンを襲います。ブーニンがピアニストとして復帰することのできた背景には、妻・榮子さんの力もありますが、ショパンへの思いが強かったことが映画の中で語られています。デビューからこれまでの彼の人生を追うことで、ブーニンの内面に迫る作品です。復帰への道をともに歩んだ妻・榮子との絆や、彼を敬愛する著名ピアニストたちの証言などを交えながら再生への軌跡を追い、天才ピアニストが苦悩と葛藤の末にたどり着いた景色を映し出しています。苦悩の中で一歩を踏み出したブーニンの姿と彼の音楽を
ぜひ劇場へ足を運び感じ入ってみてはいかがでしょうか。
2026年2月20日公開
公式ホームページ:https://movies.kadokawa.co.jp/bunin/
スタッフ監督:中嶋梓/総合プロデューサー:小堺正記/製作:宮田興、遠藤徹哉
キャスト
スタニスラフ・ブーニン、中島ブーニン榮子、小山実稚恵、ジャン=マルク・ルイサダ
2026年製作/111分/日本/製作:NHKエンタープライズ・KADOKAWA/配給:KADOKAWA/©2026「ブーニン 天才ピアニストの沈黙と再生」製作委員会

