天使の名を冠した花々


AMOR編集部

花にはいろいろありますが、天使の名前を冠した花がたくさんあります。特にバラはヘブンシリーズとしてたくさん天使の名前を冠した種類があります。今回は、その一端をご紹介します。

 

ヘブンシリーズ

ガブリエル

★ガブリエル

ヘブンシリーズで最も有名なバラがガブリエルです。純白の剣弁のロゼット咲きで、ときにセンターに淡いパープルが入ります。上品でエレガントな香りはとても人気です。コンパクトな樹形なので、鉢植え向きです。

ヘブンシリーズは、イギリスの17世紀の詩人ジョン・ミルトンによる、旧約聖書の『創世記』をテーマにした叙事詩『失楽園』に登場する天使たちの名を持つシリーズです。ガブリエルは、「恵」「知恵」「慈悲」「約束」の天使。エデンの園の統治者であり、智天使の支配者でもある。聖母マリアの前に現れ、イエス・キリストの誕生を告げた(受胎告知)のがガブリエルです。四季咲きです。

 

★セラフィム

白をベースにした花で、淡いピンクのグラデーションのフリルがついた可憐な花です。花の中心からのぞく黄色い芯が愛らしいといわれています。さわやかで甘い香りが魅力的なバラです。四季咲きで、育てるのが易しいといわれているので、初心者にお勧めです。花の名前セラフィムは、神の玉座を直接守護する「熾天使(してんし)」の中の一つです。

 

★ウリエル

凛としたクリームイエローの花びらが特徴です。蕾から徐々に開花していく姿が優美で繊細なバラです。ウリエルは、太陽圏を守る天使の名前です。

 

★ミカエル

大輪の花が咲く真紅のバラです。ミカエルは、数ある天使の中でも武勇において最強とされ、アダムを追放する役割を与えられています。

 

★ラファエル

繰り返しよく咲く可憐なピンク色のバラです。ラファエルは、癒やしの天使といわれ、天使たちのもっとも親しい友人とされています。

 

★その他のヘブンシリーズ

ヘブンシリーズはたくさんの天使の名前がつけられたバラです。ほかにエール、エアリアル、ルシファー、アブデルなどがあります。

 

その他の天使の名を冠した花

シクラメン 天使のはね

★シクラメン 天使のはね

世界で初めて園芸品種と原種系品種との種間交雑によって生み出された全く新しいシクラメンの品種です。花弁の内側が突起状になるユニークな花型で、葉の質感や模様も特徴的です。ひとつひとつの花弁が驚くほど長持ちします。

 

セネシオエンジェルウィングス

★セネシオエンジェルウィングス

キク科セネシオ属の多年草で、白妙菊の仲間です。セネシオという同じ名前の青や紫のキク科ペリカリス属のお花がありますが、そちらのセネシオとはまったく別の植物です。白妙菊のような細かい切れ込みがなく、平たい大きめの葉っぱで、白いフェルトのような葉が特徴のシルバーリーフプランツです。寒さにも強く、大きめの葉は存在感が抜群です。高温多湿は苦手なため、雨が当たらず涼しく風通しのよい場所に置いて、夏の暑さ対策をして夏越しできれば、一年中美しい葉を観賞できます。

 

ニゲラ 悪魔と天使

★ニゲラ 悪魔と天使

天使と悪魔の別名があるニゲラの和名は黒種草といいます。キンポウゲ科クロタネソウ属です。開花時期は4月下旬~7月上旬で、花の色は白、ピンク、青、紫、複色です。和名のもとになっている“黒い種子”は食用でスパイスとして使用でき、通称、ブラッククミン、ブラックシード、ブラックセサミ、ブラックキャラウェイ、ローマンコリアンダーなど多数の呼び名があります。

ニゲラとはラテン語の黒いという意味のNigerが語源だそうです。花も葉っぱも独特なフォルムで目を引きます。花びらに見える部分は萼片で、本来の花びらは退化して目立たない形状だそうです。なぜ天使と悪魔という別名があるかというと、可憐な花が天使で、種になるとその姿が一変するので、悪魔と称されているそうです。

 

フランネルフラワー天使のウインク

★フランネルフラワー天使のウインク

セリ科アークチノータス属の常緑多年草です。真っ白で星のような花を咲かせるフランネルフラワーはオーストラリアの自生植物で、シルバーがかった繊細な葉はフランネルのようにソフトで柔らかな感触です。天使のウインクは従来のフランネルフラワーよりも小輪で花がたくさん咲く新しい品種。可愛い花が株いっぱいに咲きます。開花習性は一季咲きです。白色の花弁(ガク)の先端は緑色でさわやかなイメージを引き立てます。

 

天使の涙

★天使の涙

和名は、雪待草。ヒガンバナ科ガランサス属の球根植物です。草丈は10~20㎝。原産地は東ヨーロッパから西アジアで、15種ほどが知られています。ヨーロッパにおいて代表的な種はGalanthus nivalis(ガランサス・ニバリス)です。慰めのために天使が舞降りる雪をスノードロップの花に変えたといわれています。

 

天使の涙と天使の泪

★天使の涙と天使の泪

多肉植物のハオルチアの代名詞・天使の涙(写真右)と天使の泪(写真左)です。天使の泪は日本生まれのハイブリッドで、H. papillosa(冬の星座)とアストロロバ A. skinneri(天守閣)との交配種とされています。

 


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