古谷章・古谷雅子
9月24日(木)第10日目 曇のち晴 <行程28.5km/累計252.5km>
グラニョン~ビジャフランカ・モンテ・デ・オカ
6時前から起きてアルベルゲの朝食。食堂に飲み物やパン、コーンフレークスなどが用意されていたのでたくさん食べ、行動用のサンドイッチも作ってから出発した。
起床時は三日月と星が美しく見られたが、間もなく雲が厚くなってきた。真っ暗な中で道を見失ってしまったが、15分余りのロスでリカバーできた。道は平坦なので歩くのは楽だが、ガスがかかって日の出は見えず、雨の降りそうな空模様だ。
いつの間にかリオハ州を出てカスティージャ・イ・レオン州に入った。途中いくつかの小さな村を通過して、3時間近く歩いたビジャマジョール・デル・リオで休憩し、持参のサンドイッチを食べた。
ベロラドでは最近世界遺産に登録されたサンタ・マリア教会の前で一休みした。するとアルベルゲやホテルなどを回って荷物を集めているワゴン車が通った。それを次の宿泊地に届けるのだ。このサービスを利用している巡礼者も結構いるようだった。背負っている荷物が小さいのですぐにそれとわかる。
相変わらずアップダウンの乏しい道を歩き、いくつかの小さな村を通過するうちにビジャフランカ・モンテ・デ・オカに着いた。公営のアルベルゲはドミトリーだけなので、その先にあるホテルに併設されているアルベルゲ、San Anton Abado に行ってみた。ここなら2人部屋があるはずだからだ。しかし、数の少ない個室はすでに満室で、ホテルも予約でいっぱいとのことだった。やはりカナダ人Dの仕切る一行の先に到着した者が仲間の分まで個室を確保してしまったようだ。久しぶりに個室に泊まりたかっただけに実に腹立たしかった。しかし、2段ベッドが14台もある広いドミトリーの宿泊者が数人しかいないうえ、清潔だったので結果的には安く快適に過ごせた。
この町はこの先のバルブエナという峠越えの手前にあるので多くの巡礼者が泊まるところだ。そのため他にも宿泊施設はあったが、どれも個室はないような小さな施設だった。
早く着いたので敷地内のバルでカーニャを飲んだ。飲み物を注文すればカウンター上のおつまみ食べ放題、という古き良きスペイン式のバルだった。
夕食は7時からホテルのレストランで食べた。アルベルゲの宿泊者だけでなくホテルの宿泊者も一緒に食べるので、いつものような半ズボンにゴム草履というラフな服装ではなく、ズボンと靴を履いて行ったが、これは正解だった。しかも安い(12€)のに非常に繊細で美味しかった。
グラニョン 6:30 ~ ビジャマジョール・デル・リオ 9:15/25 ~ ベロラド 10:20/30 ~ ビジャビスティア 11:55/12:15 ~ ビジャフランカ・モンテ・デ・オカ 1:20