ひな祭りに何か料理をというと、ちらし寿司にハマグリのお吸い物、それにお刺身なんて思っていませんか? ちょっと目先を変えて春らしい料理にすればひな祭りをお祝いする料理になります。今回ご紹介する料理は、花見のときに重箱に入れれば、りっぱな花見弁当になります。もし時間的に余裕があれば、ハマグリの代わりにアサリのお吸い物を添えれば、十分です。
材料(2人分)
作り方
1 油を引かないフライパンに桜エビを入れ、薄く色づき、香りが立つまで弱めの中火で煎ります。
2 米を洗って内釜に入れ、酒を加えて、2合の目盛りまで水を加えます。塩小さじ1/2を入れ、さっと混ぜ、ショウガといった桜エビを入れて普通の炊飯で炊きます。
3 炊きあがったら少し蒸らし、さっくりと混ぜて器に盛ります。錦糸卵や三つ葉を添えれば、春らしい盛り付けになります。また、花見弁当にするときには、一口サイズのおにぎりにして重箱などに入れてください。
もも肉をロール状に巻いて焼いたチキンソテーです。皮はパリッ、中はしっとりジューシーに焼き上げ、もも肉ならではのおいしさを最大限に引き出します。今が旬のシャキッとした新たまねぎのソースを加えることで春らしさをプラスします。
材料(2人分)
・鶏もも肉 1枚(300g)
・新たまねぎ (みじん切り)1/2コ分(100g)
・塩
・サラダ油 大さじ1
・黒こしょう (粗びき) 少々
【A】
・酒 大さじ3
・しょうゆ 大さじ1
・みりん 大さじ1
作り方
1 もも肉は余分な脂を除いて筋を切ります。厚みのある部分を包丁でそぎ取り、真ん中のくぼんだ部分にはめ込んで全体の厚みをそろえ、表面に塩少々をふります。肉の厚みをそろえることで、火の通りが均一になります。
2 もも肉の皮を下にして縦長になるようにまな板に置き、端からきつめに巻きましょう。たこ糸を全体に巻き、塩少々をまんべんな くふります。フライパンにサラダ油をひいてもも肉を入れ、転がしながら中火で15分間ほど周りがぱりっとするまで焼きます。取り出してアルミ箔(はく)で包み、5分間ほど休ませます。
3 もも肉のうまみをいかしてソースをつくります。フライパンの焦げが気になるようでしたら、紙タオルで軽く拭きます。鶏ももを焼いたフライパンにみじん切りにした新たまねぎを入れて弱火で炒め、しんなりしたら【A】の酒大さじ3、醤油大さじ1、みりん大さじ1を加えてサッと煮ます。
4 休ませていたもも肉のたこ糸を外して一口大に切り、器に盛ってソースを添えます。黒こしょうをふります。
*見栄えのよいものにしたいときは、ニンジンを縦に5ミリ角の細長く切り、インゲンなどを芯に入れて巻くと、真ん中に緑と赤が入り、きれいな見栄えになります。
カブの塩麹漬け
材料(2人分)
作り方
1.カブは洗って、薄いいちょう切りにします。小カブの場合は半月切りでも大丈夫です。茎は1センチくらいに切り、葉の部分は千切りにします。
2.ビニール袋に切ったカブと種を取った赤唐辛子と塩麹大さじ1.5教を入れ、昆布はキッチンばさみできるか刻み昆布をお好みで入れます。ビニール袋の口を絞り、よく揉み込みます。10分から30分おいて、しんなりしてき たら、水気を絞り、器に盛ります。
*冷蔵庫で3、4日は持ちますので、多めに作ってもいいかもしれません。
昆布がない場合は、入れなくても十分おいしいです。
中村恵里香(ライター)