特集70 聖母マリア


平和と安心の鑑としてのマリア

8月は真ん中の15日に「聖母の被昇天」の祭日があります。それが終戦の日であることは、わたしたちにとってつねに重く、深いメッセージであり続けますが、今年は聖母マリアの姿に思いを向ける特集としました。AMORでのマリア特集3弾目です(特集8特集31に続き)。

そんな気持ちにさせられた「こちら」側には、パンデミック、軍事侵攻、内戦と圧政など世界の諸地域、そして身近な社会での動きがあります。そのような中から、さまざまな時代に、マリアに向けられてきた崇敬と願いに触れ、また、今現在、一人ひとりの中にあるマリアの姿をたどってみたい、というのが今回の趣旨です。聖母マリアという方が示しているものは何なのでしょうか? 聖母子像やマリア観音像にこめられた祈りとは? あなたにとってマリアとは? 私の好きなマリア像とは? その祝祭日の全貌が意味するものとは? そして聖母の被昇天の8月15日が持つ意味とは?

――寄せられた文章、調べられた事実に触れて、感じられるのは、聖母マリアは生きている、ということではないでしょうか。よりいっそう、マリアが心の同伴者と感じられる被昇天の聖母月です。安心と平和を聖母の保護のもとに求める気持ちの中で、そのマリアの姿に、現代の世界と社会が静かに深く映し出されてくるのを感じてみましょう。さらに、そのような随想が広がっていき、紹介し合っていければ、と願っています。

ジョヴァンニ・バッティスタ・サルヴィ(イル・サッソフェラート)作『祈る聖母』

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慈母観音菩薩に思いを寄せた人々

私のマリア様のイメージ

21世紀の聖母被昇天

聖母と寅さん

マリアの祝祭日の世界

聖母マリアのカンティーガ―中世イベリアの信仰と芸術―

 


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