『バナナの魅力を100文字で伝えてください 誰でも身につく36の伝わる法則』
柿内 尚文:著、かんき出版、2021年
定価:1,540円+税 213ページ
あき(横浜教区)
本日は「なが~いタイトル」の本をご紹介したいと思います。
わたしはAMOR編集部の一員として何度か文章を書かせていただいています。
いつも自分の書いた文を読み返してみると、気になる点がたくさん出てきて何度も書き直してしまいます。
「自分の言いたいことがうまく伝わるだろうか」「別の言い方をしたほうがわかりやすいかも」「ここに点を入れたほうが強調できる」「文章の前後を逆にしたほうが伝わりやすい??」などなど。実際に書いてみるといろいろなことが気になりました。
著者は、編集者として培ってきたテクニックをわかりやすく説明しています。
正直わたしが、最初この本を手に取ったのもタイトルが私をひきつけました。
そして、ページを開くと次の驚き。
活字が大きく見やすくて、大事なポイントは太字になっている。
大きい活字を使用しているのは、本のページを稼ぐためではなく(笑)、年配の人の目に優しい配慮をしているためだとわかります。
また言葉が目に訴えて伝わりやすくなります。
本文で「伝える」と「伝わる」の違いを説明しています。「伝える」は私が主人公。私の思いを伝える文章。「伝わる」は読者が主人公。いろいろな立場の読者を意識しながら、伝わる書き方を考える。
わたしの個人ごとですが、会社の同僚(後輩) に当てた文章の中に (にこちゃんマーク)を入れました。
それは、彼との今までの関係から、信頼の思いで、「もう少し〇〇したら、もっとよくなるよ」という文面と共に入れたものでした。
これを読んだ彼は「僕をバカにしないでください」と反論のメールが届きました。
わたしが彼にを入れた思いと、彼が感じた思いは違うものでした。
書き手の思いと受け手の思いが同じになるかどうか。うまく伝わるかどうか。
それは日頃の会話にも通じるものと思いました。
この本は、わかりやすく伝わるテクニックがたくさん書かれています。
この力を手に入れるのはあなたです。
是非ご覧ください。