閑話休題その6


大手電気会社の代理店に勤める床山さん。

今日も元気に「よっ。いい天気だねぇ」と会社に現れました。

床山さんは、わたしの直属の上司。

勤続うん十年のばりばりの営業マンでそろそろ定年を迎える年頃です。

長年の人付き合いの経験からでしょうか。

その人間味溢れる情の厚い人柄はすごくお客さまに愛されています。

ただほんの少しおかしな点がありますが、みなさんお許しくださいね。

 

病院で“慢性膵炎”と診断され、

お医者さんに「お酒~ほんの少しなら~」と上目づかいで話したらしいですが「ダメです」の一言に意気消沈の床山さんでした。

それなら…と何をどう考えたのか(その展開が理解できないのですが)突然食事制限を始めた床山さん。あれもこれもと自分で調べて食べるものを制限し始めました。

一緒に昼飯をとっても、自分で決めたルールなのに好きなものが食べられない床山さん。

日頃思い込んだらとことん突き進む床山さんは、とうとう断食を始めました。

 

どうも土曜から断食を始めたらしいのですが、床山さんに会ったのは月曜日の朝。

事情を全く知らないわたしは、「おはようございまーす」と声をかけても返事が返ってこない。顔色も悪いし、元気もない。

「おれは、なんだか調子が悪い。精神的におかしくなっている。落ち着かないし、何を考えてもまとまらない。」と調子の悪さを連発主張。

実際に言っていることも、いつも以上に支離滅裂で理解しづらい。

やっと話を聞くと今日で断食3日目とのこと。

(3日も良くたえたなぁと床山さんの依怙地な性格を誉めたたえながら)

「すい臓炎のためも判りますが、食べないともっと体に悪いですよ。少し食べたら、いかがですか。」と説得すること1時間。

やっと一緒に食事に出かけました。

で、床山さんのいらいらはすぐに解消。

精神的にもいつもの(ちょっと独特な)床山さんに戻りました。

わたしが声をかけなかったら何時まで断食を続けたのでしょうか。

 

ユニークな床山さんですが…いろいろ教えていただきました。

相手を気遣うときはとことん気遣います。 自分の立場や体を忘れてしまうほどに。

(あき)


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