カーライル ニューヨークが恋したホテル


日本で5つ星ホテルといえば、すぐに思い浮かべるのが、帝国ホテルです。でもちょっと調べてみると、ほかにもいくつもあることにちょっとビックリ。でも、庶民の私には5つ星の名門ホテルなんてまったく縁のないところ。行ったとしてもせいぜいロビーで待ち合わせか、通り抜けるぐらいのところといったイメージでした。ましてやニューヨークなんていったことないところだし、おそらく生涯で一度も足を運ぶことなどないだろうとは思いつつ、観ているうちに、どんどん引き込まれていってしまったドキュメンタリー映画『カーライル ニューヨークが恋したホテル』をご紹介します。

ニューヨークのセントラルパークを眼下に望み、アッパー・イースト・サイドにある名門ホテル「ザ・カーライル ア ローズウッド ホテル」は、世界一のクラシックホテル、といわれ、J・F・ケネディやファーストレディのジャクリーン夫人、クリントンなど歴代のアメリカ大統領たちが訪れるだけでなく、映画スター、著名な映画監督、ミュージシャン、世界的アスリートに至るまで、セレブが愛してやまないホテルだといいます。2014年にはウィリアム王子とキャサリン妃が訪れました。

「お客様のどんな情報も漏らさない」というスタッフは、本当にこのホテルを愛していることが伝わってきます。スタッフの証言はすべて魅力的ですが、その中でも私がもっとも魅力を感じたのは、元コンシェルジュのドワイト・オーズリーです。吃音症を抱えた彼の魅力は、なんといっても心を込めてゲストをもてなすことです。彼がコンシェルジュを引退する日、その理由を問うと、「社会から大切なものが失われたから」という答えが返ってきました。効率を重視し、本当に心から人をもてなす心を失ってしまったら、このホテルはどうなるのだろうかと思わせる一言でした。

ここに集う有名人に目を向けてみると、それは世界的に有名な方ばかりです。その中で、ジョージ・クルーニーは、このホテルの人はみんな家族のようだと言います。家にいるようにくつろげるホテルとはどんなホテルなのか、皆さんの目で見てください。様々な人が語り、このホテルの魅力がどんどん引き出されていきます。そして人間の本当の豊かさとは何かを私たちに教えてくれるようでもあります。

 

8月9日(金)よりBunkamura ル・シネマほか全国順次公開
公式ホームページ :http://thecarlyle-movie.com/

監督・脚本:マシュー・ミーレー/撮影:ジャスティン・ベア/音楽:アール・ローズ
出演:カーライルホテルのスタッフ、ジョージ・クルーニー、ソフィア・コッポラ、ウェス・アンダーソン、ハリソン・フォード、ナオミ・キャンベルほか総勢38名のスターたち
2018年/原題:Always at the Carlyle/92分/アメリカ/配給・宣伝:アンプラクド

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