アシジの聖フランシスコの物語 5


小平正寿(カトリック田園調布教会協力司祭)

さて、今日は今までのお話を整理してみましょう。

十代の後半の若いフランシスコは、お父さんからいただいたお小遣いで友達に大判振る舞いをしていました。友人たちもそれを喜んでまたたくまにフランシスコはみんなの人気者になっていきます。父親もあとで商売を引き継いでくれるんだからと、大めに見ていたのです。

やがて隣の町、ペルージャとの戦争になります。お父さんが用意した立派な甲冑、マントを身に着けて馬にまたがり、仲間たちと出かけます。しかし戦いに負けて捕虜になり、2年近くじめじめした牢屋で過ごすことになるのです。そこでもフランシスコは明るくて、仲間たちが驚くほどでした。しかし2年も牢屋にいたせいでしょう。フランシスコは体を壊していきます。お父さんが賠償金を払って牢屋から出ることができました。

家に帰ってからも、ベッドで過ごすことが多くなります。しかし、次第次第に神の御手がフランシスコの上に差し伸べられることなろうとは、その時の誰に予想ができたでしょう。(続く)

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