スペイン巡礼の道——エル・カミーノを歩く 16


古谷章・古谷雅子

9月17日(土)第3日目 雨降ったりやんだり <行程16.5km/累計69.5km>

ララソーニャ~パンプローナ

雨の降る畑の中を進む

今日の行程は短いのでゆっくり出発するつもりだったが、周りがゴソゴソとしはじめたこともあり6時過ぎに起きアルベルゲの中で行動食を軽く食べてから出発。夜のうちにかなり雨が降り、まだ小ぬか雨が降る中を雨具を着て出発。日の出の8時を過ぎてもどんよりとした空模様で体は温まらず意気も上がらない。イロッツという村はずれの山の上に「見所」の教会がある方を経由しようとしたが、雨が激しくなってきたので川沿いのコースを取ることにした。スペインでは珍しくトイレもあるこぎれいな公園を通過したが、雨の中なので休む気にはなれない。トリニダッド・デ・アレというパンプローナのベッドタウンのにぎやかな町に入るころ雨が小降りになってきたのでバルに入って休憩した。

あと一息と歩き始めると、再び雨が降りだした。濡れたものを乾かすことなどを考え、今夜はアルベルゲではなくオスタルに泊まることにした。さすがにナバーラ州の州都だけあってパンプローナはにぎやかで大きな町だ。まずは観光案内所に行き、町の中心にありながらトイレ・シャワー付きのツインルームが35€の Hostal Dom Lluis を紹介してもらった。アルベルゲでも一人当たり10€前後するのだから決して高くない。

安いけれどこぎれいな宿で快適だ。大量の洗濯や電気器具類の充電をするなど雑用を済ませて町に繰り出した。昨夜の夕食時に同席したフランス人はパンプローナに住んでいたことがあり、彼女が絶対行くべきだというお薦めのバル「ガウチョ」でビノやタパス(つまみ)を味わった。小雨の街中を見物して回ったが、土曜日なので人でも多く、ヘミングウェイが常連だったというカフェ・イルーニャは観光客でいっぱいだった。

バル・ガウチョにて

いったん宿に戻り一休みの後、6時過ぎに夕食を食べに再び街へ出た。しかし、バルもレストランもたくさんある大きな町なのに、スペインの「掟」どおり、どこのレストランも8時ころにならないと夕食を提供しない。しかたなくまたバルでカーニャ(生ビール)やビノとともにいろいろなタパスを食べて夕食としたが、質量ともに満足のいくものだった。

ララソーニャ 7:15 ~ スリアン 8:20 ~ イロッツ 9:00 ~ トリニダッド・デ・アレ 10:10/11:00 ~ パンプローナ 12:05

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