教誨師という仕事を知っていますでしょうか。 刑務所や少年院などの更生施設で収容者の宗教上の希望に応じて所属する宗教・宗派の教義に基づいた宗教教誨活動を行う民間の篤志の宗教家のこととあります。宗教教誨活動って何? と思われ Continue reading
カテゴリー: 映画で発見
長編ドキュメンタリー映画「太陽の塔」
1970年の3月に大阪万博が開幕した。そのテーマは「人類の進歩と調和」だった。お祭り広場のテーマ館にそびえるのが《太陽の塔》である。 岡本太郎はテーマプロデューサーに就任した時から「おれはテーマの“進歩と調和”には反対だ Continue reading
ブレス しあわせの呼吸
ポリオウイルス感染による病というのをご存じでしょうか。昔日本では小児まひといわれる病気がありましたが、それもポリオウイルスの感染によるものでした。今回ご紹介する映画は、ポリオウイルスにかかり、首から下が全身麻痺となったロ Continue reading
「寝ても覚めても」
人は同じ顔を持つ人間が3人いると言われています。私的には同じ顔が3人もいるなんて嫌だなと思うのですが、もしも、以前愛した人とまったく同じ顔を持った男性と出会ったら、どうするのだろうかと考えさせられる映画に出会いました。そ Continue reading
告白小説、その結末
ロマン・ポランスキー監督といえば、『ローズマリーの赤ちゃん』や『戦場のピアニスト』、『オリバー・ツイスト』などを撮った有名な監督です。新作を撮ったというので、これはぜひ観たいと足を運びました。『告白小説、その結末』はフラ Continue reading
『祝福〜オラとニコデムの家〜』
私のようなクリスチャンホームに生まれ、物心ついたときにはカトリック信徒だった人間にとって、カトリックと本気で正面から向き合うのが初聖体のときです。洗礼の記憶は乳児期なのでまったくなく、カトリックのことを正面から向き合って Continue reading
ゲティ家の身代金
アメリカの『フォーチュン』誌に億万長者と認定されたジャン・ポール・ゲティの孫ジョン・ポール・ゲティ3世が誘拐された実在の事件をリドリー・スコット監督が映画化した作品『ゲティ家の身代金』をご紹介します。 1973年留学先の Continue reading
「ブランカとギター弾き」(日本カトリック映画賞授賞作)
2018年度の日本カトリック映画賞は、この作品『ブランカとギター弾き』に授与されることになった。 1年前の封切の時に、私はすでにこの作品を銀座の映画館で観ていて、その時は「おっ、なかいいじゃん」と思っていたのではあるが、 Continue reading
『モリのいる場所』
「生きるよろこび」とはなにか 昭和49年。結婚52年目の画家とその妻の、夏の1日――これがこの映画の99分である。 熊谷守一という実在した人物を映画にする。映画にするからには、ドキュメンタリー映画でも劇映画でも、監督の人 Continue reading
タクシー運転手−−約束は海を越えて
光州事件をご存じでしょうか。1980年5月 18日から 10日間、韓国の全羅南道、光州(クアンジュ)市で起こった学生・市民による暴動事件です。 1979年 10月 26日朴正煕(パク・チョンヒ)が暗殺されてから、韓国国内 Continue reading