スペイン巡礼の道——エル・カミーノを歩く 12


7月22日(水) 霧のち晴れ

ペドロウソ~サンチアゴ・デ・コンポステーラ(19km)

4:50出発、8:35~9:00サンマルコス、9:30モンテ・ド・ゴソ、10:00サンチアゴ入口、10:40大聖堂、10:50巡礼証明発行オフィス、11:50ペンションジラソル着

いよいよ最終日、やはり心が躍る。4:50に出発する。2時間ほどでラバコージャの飛行場(サンチアゴの空港)を過ぎ、ユーカリとアカマツの林の中を歩いてゆくとTV局の建物が見えまもなくサン・マルコス村だ。

時折反対から歩いてくる巡礼者に出会う。歩いて帰宅する正式な巡礼者たちだ。バルでクロワッサンの朝食を摂る。ここから登り坂を登りきると左に大きなモニュメントが見えた。ヨハネ・パウロ2世が訪問した記念碑だ。ここまで来ると既にサンチアゴの郊外と言った風情だ。

ゆるやかに下りながら進むと徐々に街並みが整い、清潔で瀟洒(しょうしゃ)なサンチアゴの市街に入って行く。町の中を矢印サインに従ってしばらく進むと旧市街に入り、行く手に工事中の大聖堂を見る。町は殷賑(いんしん)を極め、多くの観光客や巡礼者でごった返している。

ようやく証明書発行オフィスの場所を探して行列に並ぶ。30分程度で順番が来て Hiroya Hirano と記入したコンポステーラを手に入れる。1ユーロの寄付をする。

        

そのあと大聖堂の中を見学、鎖にぶら下がった大香炉を見る。昔は巡礼者はここに着くころには浮浪者のように匂いがひどかったのでこの香炉で香油を撒いたと言うことだ。

ホテルにチェックインし、ルーチンのシャワー、洗濯を済ませてから町に出る。タコやポテトフライなどで昼食を済ませ、一旦ホテルに帰りシエスタ。ホテルのレストランで無事を祝い、乾杯してパエージャ、サラダなどで無事到着を祝う。

        

 

7月23日(木)

9:05サンチアゴ駅発マドリッド行き列車

前日、スペイン国鉄のチケット売り場で思わぬシステムダウンに遭い四苦八苦して購入したチケットでサンチアゴ駅からマドリッド行きの特急列車に乗る。車窓は砂漠化寸前まで乾燥した大地に時折ローマ時代の古城など見られ、ビールやワインを飲んでいるうち4時間ほどでマドリッド着。出発前日に決まったホテル、セルベロに投宿して長旅を終わった。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

twelve − twelve =