土屋至(聖パウロ学園高校「宗教」担当講師、カトリック鶴見教会)
11月25日の東京ドームの教皇ミサにネットから参加申込みをしたのですが、ついに応答がなかったということは、抽選に外れたということみたいです。残念ながら教皇ミサには参加できませんでした。せめて抽選で外れたということも知らせるべきだと思います。不親切です。
一時は空席がだいぶあるから全員参加できるという噂が流れていて、カトリック学校に動員が要請されたり、教会で二次募集があったりしたようですが、その後申込みがいっぱいになって、結局ネットから申し込んだ人があおりをくらって抽選からはずれてしまったようです。
SIGNISのメンバーに聞いてみたら、やはり抽選で外れた人がけっこういました。
もっとも、私は当日パウロ学園の授業があるので、休むわけにはいかず、ぎりぎりの時間に駆けつけるつもりだったのですが、セキュリティの関係で3時間前だかに入場制限されるようで、当選していても参加できなかったようです。
それで当日はイグナチオ教会のパブリック・ビューイングにいきました。16時に教会売店前で連れあいと待ち合わせをしたのですが、いませんでした。ケイタイで連絡を取ろうとしても、いっこうに出ません。またケイタイを忘れたのでしょう。
イグナチオ教会の中に入ってみると、中はいっぱいで、後ろで背伸びをしてもモニターが見えません。もちろんわが連れあいがどこにいるのかもわかりません。それで左端のほうにいって人垣の隙間からみたのですが、そこでもモニターがよく見えません。みなスマホの中継を見ています。
最初はあまり歌声が聞かれなかったのですが、そのうちにパブリック・ビューイングに参加していた人からも歌声やミサの応答が聞こえるようになりました。東京ドームとの一体感が感じられて感動しました。説教やミサの言葉はよく聞こえなくても、東京ドームでのミサとの一体感を、誰かと共に味わいたくてここにきたのです。
聖体拝領はないと聞いていたのですが、そのパブリック・ビューイングのあとに聖体を拝領できました。その冒頭イグナチオ教会の司祭の方がやってきて「これはミサではないので、ミサの中の聖体拝領ではありません。病者にご聖体を届けるときと同じですので、ご聖体は病者になったつもりで授かってください」という注意がありました。
拝領をしている列の中にわが連れあいを見つけました。
けっこう外国籍の方が多かったように思えますが、彼らは聖体拝領の前にあらかたいなくなりました。
私はその後CLC(Christian Life Community)のメンバーが岐部ホールで分かち合いの場を持つというので、そちらに行くつもりでした。教皇ミサにあずかった感動を誰かと分かち合いたかったのです。とくにドームでのミサに参加したかたがたから、その恵みと感動のお裾分けをいただきたかったのです。でも分かち合いの嫌いな連れあいはひとりで帰ると言って分かち合いには参加しませんでした。
分かち合いの参加者は5人くらいしかいなくて拍子抜けしましたが、でも皆ドームでのミサの感動を熱っぽく語っていました。教皇ミサの恵みのお裾分けにはあずかれてよかったです。