スペイン巡礼の道——エル・カミーノを歩く 10


7月20日(月) 霧、小雨後曇り

パラス・デ・レイ~アルスーア(28.7km)

4:50出発、8:25~9:30メリデ、11:10~11:40カスタニエダ、13:20アルスーア

今朝も霧が湧き、小雨も降り出した。初めて雨具を着る。お蔭で涼しい。2時間ほどでレボレイロという小村に着く。小さな教会兼お墓の横にケルト文化特有の萱葺き屋根の建物のミニチュアが飾ってある。

ローマ時代の小橋を渡って間もなくタコ料理で有名なメリデに着く。メニュー看板につられて小さなバルに入り朝食を摂る。街中に入り、銀行を見つけて300ドルで257ユーロ買う。

 

いくつか昔の街道を髣髴(ほうふつ)させる石橋を渡ってアップダウンを繰り返しながら今日の目的地アルスーアに近づく。林相が変化し、ユーカリが目立つようになる。

相変わらず牛が我が物顔に村の中の巡礼路を歩き、いつも下を見ながら糞を踏まないように注意する。途中カスタニエダ近くのバルでコーラタイムとする。すっかりコーラが定着した。

 

アルスーアを示す石標があり、目的地に近づいたことが分かる。

街中に入るとインフォがあったのでそこで今日と明日の宿を紹介してもらう。旅も10日以上経ち、同じことの繰り返しで単調さに飽きはじめていたのでアルベルゲより上等なペンションを探してもらう。

紹介されたマソン・ド・ペレグリノを見つけ久しぶりに2人づつ個室に入ることができた。バス、トイレにタオル付の快適さだ。一人20ユーロを1室20ユーロと聞き間違えるハプニングはご愛嬌。

昼食に街に出てプラタナスの棚の下のテーブルでタコのオリーブオイル焼きやイカのフライをつまみにビールを楽しむ。

 

 

 

 

 

 

スーパーで2人連れの日本人に会う。足を痛めたので荷物は次の宿まで車で送ってもらい、歩いているとのこと。輸送料は3ユーロと意外に安い。うち1人は既にサンジャンからサンチアゴまで歩いたことがあるらしい。2度歩くと言うのはどんな意図なのだろう。

一旦宿に帰り、夕食に再度街中へ。アルスーアチーズと言う地元産のチーズはカマンベール風でトロリとおいしい。焼きピメント、トルティージャ(スペインオムレツ)、サラダなどを食す。

 


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