いつもと目先の異なる料理をと思うことがありませんか。そんな気分になった時、スペイン料理は? と考えました。スペインのアストゥリアス地方の家庭でよく作られるという煮込み料理とサラダです。どちらも思ったよりも簡単にできる料理です。
ファバーダ(Fabada)(ソーセージとインゲン豆の煮込み)
本来は、インゲン豆とチョリソやモルシージャ(血液を材料として加えたソーセージ)、豚バラ肉などを煮込んだ名物料理「ファバーダ」ですが、モルシージャはなかなか手に入らないので、今回は普通のソーセージでつくりました。辛いのがお好みの方は、チョリソがおすすめです。ソーセージからいい出汁がでて深い味わいになります。ソーセージの代わりに、豚バラ肉やベーコンでもおいしく出来ます。
材料(2人分)
白いんげん豆の水煮 1パック
玉ねぎ 1個
ソーセージ 4本
にんにく 1片
パセリ 1枝
ローリエ 1枚
サフラン 0.2g
塩 少々
オリーブオイル 大さじ1
作り方
1. 鍋に白いんげん豆の水煮、くし切りにした玉ねぎ、ソーセージを入れて水を注ぎ、にんにく1片、パセリ、ローリエをのせて火にかけます。
2. 沸騰したらあくをとり、アルミホイルなどで落としぶたをして、じっくり弱火で15分ほど中火で煮ます。途中で水が少なくなったら足しましょう。
3. 豆が柔らかくなったら、パセリとにんにくを取りだし、にんにくはすり潰して鍋にもどします。
4. すり鉢にサフランを入れてすりつぶし、塩を加え、少量のお湯でのばします。
5. 鍋にサフラン水、オリーブオイルを入れ、さらに10分ほど煮込んで味をなじませます。
6. 皿に盛り付ければ完成です。
*煮込んでいる最中に、玉ねぎはとろけても、豆はふっくら形を保ち、煮くずれる寸前ぐらいの仕上がりが理想です。とろみをつけたいときは、豆を少量つぶします。
*乾燥した白いインゲン豆を使う場合、一晩水に戻してから鍋に入れ、くし切りのたまねぎソーセージを入れて水を注ぎ、にんにく1片、パセリ、ローリエをのせて火にかけます。中火で2時間ほど煮る作業になります。豆を煮込むときは、空気にふれさせないようにしてゆっくりと煮込んでいきます。圧力鍋だと早く煮えますが、煮くずれやすいので気をつけましょう。
エンサラダ・ミクスタ(ensalada mixta)
スペインの家庭でよく作られるミックスサラダです。よく使われる材料は、レタス、オリーブオイル、ピーマン、トマト、ゆで卵等です。そのほか、ツナや生ハムチーズなど、お好みにあわせて加えてください。
ドレッシングは特につくらず、オリーブオイルとワインビネガー、またはレモン汁、塩を振りかけて食べるのが昔ながらのスペイン風です。今回はワインビネガーの代わりにレモン汁を使いました。
材料(2人分)
レタス 1/2個
きゅうり 1本
プチトマト 6個
ゆで卵 2個
ピーマン 1/2個
パプリカ(黄) 少々
オリーブの実 8個
オリーブオイル、塩、酢(レモン) 適量
作り方
1. レタスはひと口大にちぎり、水にさらしておきます。
2. きゅうり、ピーマン、パプリカは薄切り。プチトマト、ゆで卵は1/4に切ります。
3. お皿に水をきったレタスにキュウリ、ピーマン、パプリカ、ゆで卵、プチトマト、オリーブの実を盛ります。
4. 食べる直前に、自分でオリーブオイル、塩、酢をかけて調味します。
*さまざまなバリエーションの楽しめるサラダです。お好みで以下のものを追加してお楽しみください。
中村恵里香(ライター)