防災こぼれ話③ 自然災害の被害想定


岡村光章(詩人)

 災害対策の最も基本となる災害対策基本法(昭和36年法律第223号)が2013(平成25)年に改正され、新しく「地区防災計画」制度がスタートしました。

 この法律改正に伴い、筆者が住む埼玉県川口市においても「川口市地域防災計画」が定められています。

 読者の皆さんが住む自治体においても、「地区防災計画」は定められています。自治体のホームページで閲覧可能ですので、ぜひ、ご覧になってください。

 以下、「川口市地域防災計画」を具体例としてご説明します。

 主な構成は以下のとおりです。

 1.総則

 2.災害予防篇

 3.災害応急対策編

 4.災害復旧・復興編

 5.その他対策編

つまり災害に関する事柄が時系列に並べられています。予防し、応急対策し、地域の復旧・復興に取り組む。

災害に関するすべての事柄が取り込まれている、と言っても過言ではないでしょう。

今回は、第1部総則のうち、被害予測についてご紹介したいと思います。

第2章第3節に、被害の想定が書かれています。

自然災害としては、地震、洪水そして富士山噴火が想定されています。

震度7あるいは6強の地震が川口市を襲った場合、建物崩壊による死者数は856人、火災による死者数は1,800人と想定されています。

台風等により、想定最大雨量が最大規模、例えば48時間総雨量が839㎜を越えた場合、罹災者数は川口市人口の約半分288,935人と想定されています。

川口市の危機管理課に確認しましたが、これらの予測数字は外部のシンクタンクが導き出したものです。

地震、洪水の被害の模様については、ハザードマップが公開されています。

 読者の皆さん、ぜひ、ご自分が所属する自治体のホームページで、ハザードマップを閲覧し、ご自分が住まわれている場所のいろいろな状況を確認してください。

 私自身、驚いたことがあります。

 液状化しやすい場所に私ら家族は住んでいる、ということです。

 富士山の噴火なんて起こるはずない、と皆さまは思われているかもしれませんが、昨年のNHKの大河ドラマ、「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺」では、浅間山が噴火し、火山灰が降り注ぐ江戸の市中の風景が描かれていました。

 実際に在った出来事です。

 火山灰は、雨等で降り固まるとコンクリートのようになってしまいます。

 番組では、身近な川に火山灰を集めて投下していますが、実は適切な対応なのです。

 火山灰は、そのままにしておくとコンクリートのようになり、除去が困難になります。

 近くの川に火山灰を捨てた蔦屋重三郎の対応は、適切でした。

皆さま

 夏目漱石の弟子の寺田虎彦に「災害は忘れたときにやってくる。」という名言があります。

 でも、今は「忘れたときにやってくる」災害の時期予測する科学技術の知見が私たちにはあります。

 気象庁のホームページ、そして皆さまの地域のウエブサイトを利用、閲覧し、災害に対する体制をそれぞれ構築することを期待します・


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