K. K
クリスマスのチーズケーキ、一緒に食べたいよ。
主人のいない2回目の待降節。
昨年、息子の堅信式を見届け、力をいただくも、主によばれて11月に主人は天国へ行ってしまった。
クリスマスはどうしていたのか思い出せない。
オンラインミサにあずかったと息子は言う。
15年前、息子が生まれて初めてのクリスマス。
主人は夜半のミサで倒れた。もたれかかってきたと思ったらズルズルと倒れてしまった。
特別で大切なミサなのに、救急車、病院への付き添い、汚れの後始末、息子の子守りなどの全てを教会の方々がしてくださった。
少し息子が大きくなってのクリスマス。
大きい主人はサンタクロースになった。
優しくて、おだやかで、おとなしい主人が、「ホッ、ホッ、ホー」と大きな声で聖堂にやってきて、♪ジャカ、ジャカ、ジャカ、ジャカ、ジャンケンポ~~ン♪と青年たちの音楽に合わせ頑張って踊り、教会学校の子どもたちに「メリークリスマス!!」とプレゼントを手渡した。
それからずっと主人はクリスマス会のサンタクロースだった。
息子が年長さんになったクリスマス。
息子と私は、母も一緒に洗礼の秘跡にあずかった。
主人はこの時を静かに、ずっとずっと待っていた。やっと役目を果たしほっとしたと言っていた。
ミサ後のパーティー。
息子は友だちと食べて、飲んで、おしゃべりしてのひとときが気に入っていた。
主人も赤い顔で楽しんでいた。
コロナ禍のクリスマス。
自宅でオンラインミサにあずかり、家族だけで過ごした。
今年は待望の新聖堂でのクリスマス。
主人は新聖堂の完成を見届けることはできなかったけれど、遺骨の小片を祭壇のミニ・クリプタに納めていただいている。
だから一緒にいてくれるでしょう。
いつも天国から見守ってくれている、今も横にいるのかもしれない主人とすごしたクリスマス。
まだまだ、いろいろ思い出す。
全てが大切な大切な思い出。
眞男さん、ありがとう。