ジェレミー・キャンプというクリスチャンシンガーソングライターをご存じでしょうか。これまでに4度のゴールドディスクを獲得している人だそうです。そのジェレミー・キャンプの半生を描いた映画が『君といた108日』です。
⾳楽好きの⻘年ジェレミー(KJ・アパ)は、家族のもとを離れ、⼤学⽣活を始めます。⼊学してまもなく⼤学で開催されたライブイベント会場でジェレミーは、メリッサ(ブリット・ロバートソン)に釘付けになります。彼⼥も⾳楽好きな学⽣です。⽬があった瞬間に運命を感じた2⼈は、ごく⾃然に恋に落ちていきます。
初めてのデートは、メリッサが好きなプラネタリウム。星空を眺めながら、宇宙の神秘や⾃分の使命について語るメリッサに「君みた
いな⼦、初めてだ」「ほかの星より(君は)輝いている」とジェレミーは語ります。
2⼈で過ごす時間は増え、幸せな時間が流れていきますが、ある⽇、些細なことでけんかをしてしまい、それぞれの実家でクリスマスの休暇を過ごしていましたが、共通の知り合いから「メリッサが病院に運ばれた」という知らせが届きます。
急ぎ父の車を借りて雪の中を⾛らせ、駆けつけたジェレミーは、メリッサが以前からガンの治療をしていたことを聞かされます。その事実を聞いても、彼⼥と⼀緒に⽣きていきたいと、ジェレミーはメリッサにプロポーズします。
また、プロのミュージシャンとして歩き出し、⾳楽を通して病と闘い続けるメリッサの素晴らしさを伝える活動を広げていきます。そんなジェレミーや家族の深い愛、そして神への信仰⼼がメリッサの⾝⼼を⽀え、卵巣を取る手術で、ガンが消えていることが判明します。奇跡的な回復は周囲を驚かせます。
半年後、家族や友⼈に祝福されながら、まばゆい光に包まれるビーチで2⼈は結婚式を挙げます。ところがハネムーン旅行中に、メリッサの体調に異変が起こり、再び病院へ。担当医から告げられたのは、あまりにも残酷な宣告でした。
メリッサは「⼀番輝いている星は、⼀番命が短いの。星が死ぬ時は最⾼に美しい現象が起きるの」という言葉を残し、この世を去って
行きます。
最愛の⼈を失ったジェレミーは、悲しみに打ちひしがれ、ギターを壊し、⾳楽もやめてしまいます。⽣きる希望は消えてしまったように⾒えましたが、メリッサからの“あるメッセージ”を受け取り、ジェレミーは再びミュージシャンとしてステージへと向かいます。
この映画は、ジェレミーとメリッサの愛の物語ですが、そこには二人が紡ぎ上げる神への愛があふれています。神の愛と信仰を歌い上げることで、2人は結ばれていきます。ここまで明確に神の愛を紡ぎ合う映画はアメリカならではのものかもしれません。信仰の元に
結ばれた2人の愛の物語をぜひ映画館に足を運んで年末年始のひとときを過ごしてはいかがでしょうか。
(中村恵里香、ライター)
12月31日ヒューマントラストシネマ渋⾕ほか全国ロードショー
公式HP︓kimitoita108days.com
Twitter︓@108days_movie
監督︓アーウィン兄弟
出演︓KJ・アパ、ブリット・ロバートソン、シャナイア・トゥエイン、ゲイリー・シニーズ
2020/アメリカ/116分/5.1ch /カラー/原題︓『I Still Believe』/配給︓イオンエンターテイメント
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