神さまの絵の具箱 7


末森英機(ミュージシャン)

あらゆる時、あなた方は、もう十二分にユダをしてきた。過ちに包まれた。許しよりも死を選んできた。あらゆる時代で。この二千年近くを。それでも、あなた方はラザロになれた。除け者にされ、追い出されたのなら。もう四日もたって、におっていても(ヨハネ11:39)。ラザロたちは幸いだった。なぜなら、アブラハムのふところで慰められるから。逃れ場、また麦打ち場をわきまえていたから。恐れから逃げ去ることを恐れないから。4日たって、死のにおいがあっても、あなた方にはまったく、聖書的なことが起きる。静かに息を引き取ったひとが、あなた方にとって、まったく謎のようなことをするから。あなた方を動かしている問いは、ささいな祭りの群れのようなもの。どんなに、あなた方の愛が冷たく冷めようとも。終わりが来るためには、それは起こらなければならないこと。神のちからをまとうところに。それは、いつもあった。目を覚ましているあなた方は、いつかしら、ほんとうに待つという人間になる。

あなた方は、神の思いであるから、眺めは美しく、すばらしく、なお美しいあなた方に突然、死の靄がかかろうとも、あなた方は永遠に隠されたままであることはできない。

4日たってにおっていても、どんなに時代離れしていても。かつて、この秘密に耳を傾けようとした哲人がいる。そのときこうつぶやいたものだ「わたしはわたしが、何も知らないということを知っていた」。ソクラテスは、まだ4日たってにおっていないときにそう言う。


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