7月21日(火) 晴れ時々曇り
アルスーア~ペドロウソ(18.8km)
5:25出発、8:10~8:40サルセダ、11:20ペドロウソ
目的地のサンチアゴに早く到着することで行列を避けて巡礼証明書(コンポステーラ)をもらうため20kmほど先のペドロウソ泊と決めて少し遅めに出発する。巡礼者が益々増え、殆ど行列状態だ。25日がヤコブ祭なのでそのせいもあるのかもしれない。
殆ど平坦な国道沿いの道をぞろぞろと歩く。一足のブロンズの靴と小石を積んだ石囲いがあり、古靴が置かれている。何かの祈りの意味なのか単なるゴミ捨てなのかは不明。また小石の山に写真やメモ書きなどが挟んである石積みにも出くわす。こちらはなくなった親族や友人への祈りの色が濃いようだ。
10人ほどの若者グループが大声で歌いながら歩いている。サッカーチームの応援歌なのかあるいは別の歌なのか分からないが時々シュプレヒコールをやっている。一人が薬缶をザックにぶら下げているのを見つけ、昔の縦走山行を思い出す。
ユーカリが益々増えてきた。葉は裏が白く細長いものが主だが新葉は丸く、まるで別物だ。一本の木に異なる葉がついているのがとても不思議。樹皮もバラバラに剥けてつるつるの肌をしているものが多い一方、ごつごつした厚い樹皮に覆われたものもある。油脂を多く含み揮発性の有機物を発散させるので度々火事を起こす。しかしこの火事では厚い樹皮だけが焼けるので樹体そのものに損傷がないらしい。
サルセダでやっとバルを見つけ朝食を摂る。イングランドから来たと言うご婦人と会う。昨日はレイコと言う日本人と一緒に歩いたとのこと。今日はモンテ・ド・ゴソ(サンチアゴ郊外)まで行くらしい。美人ママと7歳くらいの男の子が休んでいる。どんな動機で歩いているのだろうか。
昼前にペドロウソに着き昨日予約しておいたペンション、エン・ルタ・SCQに着く。ここも2人づつの個室で一人13ユーロと安いがちゃんとバスタオルも付いてくる。昼寝のあと昼食と夕食に街に出る。魚、豆の煮込み、パスタ、豚肉で飲む。腹ごなしに近くのスーパーに寄り若干の食料を買う。
アラフォーの日本人女性に会う。友人はもうサンチャゴに着いたとこのこと。2人組だが別行動のようだ。この女性はフランスのサン・ジャン・ピエ・ド・ポーから歩いてきたそうだ。サンジャンからサンチアゴは780kmなので我々の倍の道のりだ。1か月ぶりに日本人に会ったとのこと。昼に聞いたレイコさんかと思ったがどうやら別人らしい。どんな動機で1月余も歩き続けているのかは知る由もない。夕食はハムとサラダにタコとあさりのニンニク炒めで軽めとする。