7月18日(土)晴れのち曇り
サモス~メルカドイロ(26.4㎞)
5:00出発、8:30〜9:30サリア、10:40バルバデロ、13:05〜13:25モルゲイド、14:40メルカドイロ着
5:00出発。初めて霧の朝だ。暗闇の中、ヘッドランプに霧滴が流れる。2時間半ほど歩きサリアの街に着くころには晴れて来る。
サリアはサンチアゴまで100㎞ちょっとなので、巡礼証明をもらうためにここからスタートする巡礼も多く、にぎやかな街だ。
朝食にトマトペーストを塗ったパンを食べる。なかなかの美味だ。巡礼用品を売る店のウィンドウに黄色の矢印の看板が下がっており、行く手を教えてくれている。巡礼者の姿が描かれた壁沿いに登って行く。さすがにピカソ を生んだ土地柄だけある、と感心しながら写真を撮る。
さらにいくつかの村を通りブレアという小村に着く。サンチアゴまで100㎞と書かれた石標を見つける。これで行程の3分の2を歩いてきたことになる。
オレオと呼ばれる高床式の穀物貯蔵庫はケルト文化の名残でこの地方特有なもののようだ。モルゲイドでコーラを飲み一休みして1時間ほどで今日の宿泊地メルカドイロに着く。
アルベルゲ、メルカドイロは広々とした庭があり、レストランも併設されている。他の宿泊室に通じる通路だまりのような部屋だったが4人一緒に入れる。庭のパラソルの下でビールを飲んでいると50がらみのおばさんが話しかけてくる。サンフランシスコから来られた由で、どこまで行くのかと聞くと「I don’t know、カメラとお金があればどこでも良いの。巡礼ってそういうことよ」などととぼけていたが、話しているうちに荷物は今晩の宿舎、ポルトマリンのアルベルゲに送ったので、ここで休んでいることが分かる。写真を撮って雅子さんがメールアドレス交換をしている。レストランでタラの煮込みやチキン胸肉などガリシア料理を楽しむ。