日本の殉教者の血は実を結ばなかったのか――明治150年のカトリック教会の宣教政策を考える

土屋至(聖パウロ学園高校「宗教」担当講師) 10年ほど前プノンペンで行われたSIGNISアジア会議で、188人の殉教者が列福されたことや日本には3万人以上の殉教者がいるということを誇らしく報告したときに、フィリピンの神言 Continue reading


イエスと家族

カトリック教会ではヨゼフとマリアとイエスの家族を「聖家族」と呼んで、理想の家族のように語られている。たしかにそうだったのだろうが、聖書を読んでいくとイエスは家族に冷たいように思われるところがおもしろい。 それが最もはっき Continue reading


津和野乙女峠の高木仙右衛門と守山甚三郎

日本のキリシタンの歴史の中でもっとも大規模な迫害があったのは、実は明治になってからのことであった。明治政府は維新後もキリシタンの禁教令を解かず、名乗りを上げたキリシタンたちを捕縛し、拷問を加えて迫害した。 なかでも「浦上 Continue reading


パラクレートス(助け主)である聖霊

聖霊とはなにか、とてもわかりにくいとされている。そもそも「聖霊とはなにか?」という問いかけにクレームがきそうである。「聖霊は人格(ペルソナ)だからなにかではなくてだれかではないか」と。ま、そうカタイこといわずによんでほし Continue reading