雨のち晴れではじまった「遠藤周作文学館」

鵜飼清 ある人の面影を偲びたくて、また訪ねたい場所がある。 それは長崎県の外海町にある遠藤周作文学館なのだが、ある人とは遠藤周作その人ではない。 2000年5月13日に、遠藤周作文学館がオープンした。そのセレモニーに私も Continue reading


遠藤周作氏と日本キリスト教芸術センター

遠藤周作氏というと小説家のイメージが強い方ですが、あまり知られていませんが、幅広い活動をしていた人です。その一端が伊藤神父様のお書きになった樹座ですが、それとは別にキリスト教作家たちの勉強会として、日本キリスト教芸術セン Continue reading


遠藤周作氏の創った劇団樹座

いとうあつし 「樹座に入ってた神父がいるなんて信じられないなぁ!」 周作クラブ会長の加賀乙彦先生に初めてご挨拶申し上げた時の反応です。  無理もありません。座長の遠藤周作先生が団歌に「あほらしき劇団樹座よ」と歌うほど、あ Continue reading


『沈黙』はいまの日本を考えさせる

江戸時代の初期に、民(農民や漁民)たちがどのような生活をしていたのか。この映画はリアルに表現している。民の手は汚れ、爪には土が入っている。泥で凸凹になった道を、井上筑後守が歩く足取りがふらついている。スコセッシ監督は、民 Continue reading