こころを開く絵本の世界 15

山本潤子(絵本セラピスト)   揺れながら  春らしい陽射しを感じる今日この頃、先月までは真っ暗だった私の起床時間にビルの谷間から朝日が上るようになりました。それでも早朝はまだまだ寒く、一晩かけて体温と馴染んだ Continue reading


こころを開く絵本の世界 14

山本潤子(絵本セラピスト)   めぐるめぐる  家族で山の温泉宿に行きました。朝、窓を開けると深夜に降った雪で山の樹々は粉砂糖をふりかけたように美しく、昨日は勢いよく湯気を上げていた川床は墨を流したような静けさ Continue reading


こころを開く絵本の世界 13

山本潤子(絵本セラピスト)   アイ・メッセージ  相談業務を続けていると相談者さんの共通点に気が付きます。自分の気持ちを私に話してくれるのですが、私にはよく理解できても、それが相手には届かない、言い合いになっ Continue reading


こころを開く絵本の世界 12

山本潤子(絵本セラピスト)   絵本と哲学  私の生まれた地方では11月後半になると冬支度が始まります。庭の植木に雪吊りを、1階の掃き出し窓や縁側の窓には雪囲いをします。日当たりの良い南側の部屋は冬の間は昼間で Continue reading


こころを開く絵本の世界 11

山本潤子(絵本セラピスト)   いるだけで   2022年、寅年、新しい年を迎えました。 「明けましておめでとうございます」の挨拶を交わしながら、今年はどんな物語が描かれていくのかとワクワクしています。出会う人 Continue reading


こころを開く絵本の世界 10

山本潤子(絵本セラピスト) 贈り物  街路樹のイルミネーションがひんやりした師走の夜空に映えるこの季節、12月に入ってすぐに友人の家を訪ねました。リビングには天井まで届きそうな大きなクリスマスツリーが飾られ、ツリースカー Continue reading


こころを開く絵本の世界 9

山本潤子(絵本セラピスト) 自分史  「今年一年を振り返ってみましょう」という声が聞こえる季節を迎えました。年々、年齢という分母が増えていくので分子の一年はとても短く感じます。それでも一月からのスケジュール帳を遡ってみる Continue reading


こころを開く絵本の世界 8

山本潤子(絵本セラピスト) 旅を旅する   朝晩のラッシュが戻ってきました。社会が動き出したことは嬉しいことですが、絵本を詰め込んだキャリーバッグが迷惑にならないように気を遣います。旅行カバンや大きな登山リュックの人も急 Continue reading


こころを開く絵本の世界 7

山本潤子(絵本セラピスト)  人生に寄り添う  絵本を読んでもらう時、子どもは物語の中に入り込み登場人物と一緒に擬似体験しているのでしょう、「もう一回、もう一回」とせがむのは楽しい体験や冒険を何度もしたいからだと思います Continue reading


こころを開く絵本の世界 6

山本潤子(絵本セラピスト)  消えるもの生まれるもの  私の住んでいる街は駅前の開発が進み、高層マンションがニョキニョキ建ち始めました。学生時代に住んでいたこの地域に再び引っ越してきたのは15年前、私鉄が地下を走るように Continue reading