「当たり前」の世界の滞在者――『コンプリシティ 優しい共犯』を観て

矢ヶ崎紘子(AMOR編集部)  映画は恐ろしい力を持っていて、傍観者のつもりでも、知らず知らず「この人は私だ」と錯覚してしまう。本作を観ると、チェン・リャンとリュウ・ウェイという二つの名前をもつ主人公は私自身ではないかと Continue reading


エリザベス 女王陛下の微笑み

今日はイギリスの映画監督ロジャー・ミッシェルの映画「エリザベス 女王陛下の微笑み」をご紹介します。 ジュリア・ロバーツ と ヒュー・グラントが主演したロマンティック・コメディ「ノッティングヒルの恋人」(1999年)など数 Continue reading


シャンタル・アケルマン映画祭より『わたし、あなた、彼、彼女』

皆様はベルギーと聞いて何を連想されますか? ワッフルやチョコといった甘味でしょうか、それともビールやムール貝といった独自の酒文化でしょうか。食文化の他にもベルギーは豊かな芸術文化の歴史があります。歴史的にはフランドルと呼 Continue reading


オードリー・ヘプバーン

今日はヘレナ・コーン監督の映画「オードリー・ヘプバーン」をご紹介します。 オードリーと言えば、「ローマの休日」「ティファニーで朝食を」などの数多くの作品に登場し、そのきらきらした目の優しい笑顔と気品のある仕草はあっという Continue reading


見えるもの、その先に ヒルマ・アフ・クリントの世界

ヒルマ・アフ・クリントという画家をご存じでしょうか。20世紀初頭、抽象画の世界を作り出したというカンディンスキーやモンドリアンよりも早く抽象的絵画を描いていた画家がいました。その人がヒルマ・アフ・クリントです。 1862 Continue reading


ジャック・リヴェット映画祭『デュエル』

1950年代から盛んになったヌーヴェル・ヴァーグ運動は映画史を語る上で欠かせません。技術や技法の上での革新のみならず、同時代の哲学思潮とも響きあう形で映画芸術を深化させたヌーヴェル・ヴァーグは、映画の歴史のみならず人類の Continue reading