中村恵里香(ライター)
復活祭といえば、教会でいただく色づけされたゆで卵というイメージが強いのですが、世界ではどんな料理が食べられているのか調べてみました。
海外では、家族や親戚・友人などと一緒に復活を祝い、過ごすのが一般的だそうです。ミサに参列した後は、卵や肉と使った定番料理を食べ、エッグハントやエッグロールというゲームを楽しむといいます。
では、家族や親戚・友人たちと共に開くホームパーティでは、どんな料理を食べるのでしょうか。地域や宗派によって違うようですが、復活祭前には、断食や節食をするので、復活祭当日に肉や卵を解禁します。なので、肉料理、卵料理が並ぶようです。
各国の料理リスト | |
ドイツ | オスターフラーデンという円形のパン、それをウサギの形にするとオスターハーゼ |
スイス | ドイツ語圏ではオスターフラーデン(アーモンドとレーズンのタルト) |
イタリア | 主菜は子羊 .一番有名なお菓子は、復活祭の鳩という意味のコロンバ・パスクワーレ |
シチリア島 | ペコレッレと呼ばれるマルチパンでできた子羊 |
スウェーデン | ゆで卵をニシンの酢漬けやアンチョビと一緒に食べる .主菜は、子羊の脚もしくは、鮭 |
フィンランド | 東方教会の影響下にあるカレリアはパスハというケーキ .その他の地域では、ライ麦粉と廃糖蜜で作られたプディング、マンミ |
アイルランド | 子羊肉、もしくはマトンの燻製 .米または大麦のミルクプディング |
ポーランド | ゆで卵、ソーセージ、乳飲み豚のロースト、ハム、おろした西洋わさび |
アメリカ | デビルエッグ |
イギリス | 上部に十字架が描かれたホットクロスパン |
ギリシャ | 羊の頭から臓物までを煮込んだスープ、マギリッツァ |
世界の料理を見たところで、日本で長い時間をかけずにできる得よう理をいくつかご紹介しましょう。
デビルエッグというとなんだかいかめしい感じですが、簡単です。
【材料】
・卵…………………2~3個
・マヨネーズ………大さじ1程度
・塩・こしょう……少々
・キュウリ…………薄切り2~3枚
・黒ごま……………少々
【作り方】
1.鍋に水を入れ、冷蔵庫から出して常温に戻した卵を入れて火にかけます。沸騰したら6分30秒ほどゆでます。
2.卵の殻をむき、半分に切ります。黄身を取り出し、マヨネーズ、塩・こしょうを加え混ぜます。
3.白身のくぼみに2の黄身を入れ、薄切りのキュウリを半分に切り、ウサギの耳のように飾りつけ、キュウリの手前に黒ごまを一粒ずつ飾って、ウサギのデビルエッグのできあがりです。ウサギの形にするのが面倒だという方は、味をつけた黄身の上に干しぶどうやローズマリーの葉を散らしてもいいですし、キュウリを半分に切ってハムを飾るだけでもOKです。
【ラムチョップの材料】
・ラムチョップ………4本
・にんにく……………2かけ
・ローズマリー………1枝
・オリーブオイル……大さじ4(ラムチョップに揉みこむ用)
・塩・こしょう………適量
【ポテトローストの材料】
・じゃがいも…………2個
・ミニトマト…………6個
・ローズマリー………1枝
・オリーブオイル……大さじ3
・にんにく……………1かけ(つぶしておく)
【作り方】
1.ラムチョップを常温に戻し、肉たたきで軽くたたきます。肉たたきがない場合、包丁の背で軽くたたきます。
2.1に塩・こしょうをしっかり振ります。
3.生のローズマリー1枝を軽く刻み、ニンニク2かけは薄切りにします。生のローズマリーが手に入らない場合は乾燥したものでも可。
4.ジッパー付きビニール袋に2のラム肉と3のローズマリー、ニンニク、オリーブオイル大さじ4を入れ、軽く揉み、最低でも30分おいてください。ここまでの作業は前の晩に準備しても可です。ただし、焼く前に必ず常温に戻しておいてください。常温に戻さないと生焼けの原因になります。
5.ラムチョップを熱したフライパンで焼きます。
6.焼き色がついたら、ひっくり返し、袋に残ったオイルを全部入れ、ニンニクに色がつくまで中火で熱します。この状態がミディアムレアです。しっかり火を通したい方は、フライパンに蓋をして5、6分放置することでお好みの焼き具合になります。
7.次は、ポテトローストです。ジャガイモは皮をむいて大きめの一口大に切ります。ミニトマトはへたをとります。
8.フライパンを温め、オリーブオイル大さじ3とつぶしたニンニク1かけ、ローズマリー1枝を入れ、弱火で香りが出るまで炒め、ニンニクとローズマリーを取り出します。
9.8のフライパンにジャガイモ、塩・こしょうを少々入れ、中火で全体に焼き色がつくまで5分程度炒めます。
10.9にミニトマト、8で取り出したローズマリーを入れ、蓋をして弱火で1分程度蒸し焼きにします。ジャガイモが柔らかくなれば完成です。